倒せない敵
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を掴まれて身動きが取れなくなってしまった。そして、そのままその足を持ち上げられると地面へと叩きつけられた。
「ごはっ!」
またかよ、そう思うと同時に地面に叩きつけられる。そして、HPがレッドに減らされるとその攻撃がやんだ。
「まあ、これくらいだろ。一応、お前は感染者にしなきゃならねえんだからな。でも、シードはこうしても失敗したんだったな」
そう言うと、腕をかざすとノイズが四つ発生する。それを自由自在に動かしたあと、そのノイズを手足に向けて動かして、飲み込ませた。
「ああああああああ!!」
ノイズの中に腕と足が入った瞬間、痛みがそこを襲う。それはSAOでも体験した体がノイズにかかったときのような痛みに似ている。
「シードは馬鹿だな。拘束してれば簡単に感染者に出来たのにな……」
そして、ウィルスは上に乗るとそのまま口を大きく開ける。すると、シードの入っていたような、水晶体が口の中に見えてきた。
「しかし、感染者にするときはいちいち自分が行かなきゃならないってのは不便だよな。もうちょっと、力をつけたら代わるんだろうと思うんだがな」
そしてそのまま、口を近づけて自分の体内にウィルスを入れようとしてくる。
と、ちょうどその時にここに接近してくる。気配を感じたのかウィルスはそちらのほうを向いた。
「くそ、いいときに誰かが来やがって……始末するか。ここの状態を見られて異常だと思うだろうし、そいつも感染者にしなきゃなんねえな」
そしてウィルスは自分の上からどいて立ち上がる。視界に入ってきたのはここに来る前に合ったナナミであった。
「あれ、お兄ちゃんにゲツガ君?なんでこんなとこに……そんなことより、ここなんだかノイズが発生して変だから離れたほうがいいよ」
「来るな、ナナミ!」
ナナミの声が入った瞬間、叫んだ。しかし、それよりも早くウィルスがナナミに近づいて殴ろうとしていた。
「えっ?」
いきなりのことで思考が追いついてないのか、その拳を黙ってみている状態だった。このままではナナミが。そう思い何とかしようと思うが腕がノイズから抜けないし、動くことが出来ない。
だが、拳はナナミに当たることがなかった。ウィルスの放った拳は見事に空をきった。何が起こったのかわからなかったがナナミが視界から消えたので消えた周辺を探す。
消えた近くにナナミは倒れているのを確認できた。しかし、あの場所であのタイミングに運良く倒れることなんて出来ない。だが、倒れることは出来ないとしても第三者の介入によることにより倒れるいや、倒されることは可能だ。
「……よくやったぞ、シュート!」
今まで隠れていたと思われる仲間の名を叫んだ。
「あ、ありがとうございま
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