感染
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することが出来なくなっていた。
「クソッ!」
素早くその場から離れようとするがすでに手を横にして逃げ道を塞いでいる。
「やっと追い詰めたぜぇ」
そう呟いて、ゲツガの体に向けて蹴りを放ってくる。それを避けようと背中にある木を掴んでそのままひっくり返るように木に張り付いて避ける。
だが、その一撃によって木が破壊される。
「やっぱり、ウィルスってのは本当に厄介だぜ……破壊不能オブジェクトを無視して攻撃をするなんて……」
「チッ……避けられたか……」
片方は苦虫を噛み潰したような顔をし、片方はさっきの無表情とは違ってどこか狂気を感じさせる表情を浮かべていた。
そして木が倒れるとすぐにその気から離れて再びウィルスとの距離を取る。このままじゃ倒せない。だが、ウィルスの対抗策すらないのにどうやってやるというのだ。
「もっとヒントが欲しいもんだぜ……」
そう呟いてから少しの隙を見つけては攻撃を繰り返す。しかし、人間の弱い部分、顎、こめかみ、鳩尾、脛、喉。自分たちの体の弱点を全て狙ったがやはり効果がなかった。
「だから効かないっていってるだろ!」
そして振り下ろされる拳を全て受け流しながら観察する。だが、弱点らしきものはいっさい見つからない。完璧すぎるにもほどがある。
「どこなんだよ……こいつの弱点は……」
そして、弱点を探すべく拳を握り締め、ウィルスに向かった。
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