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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
花火
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駆けないと一生このままだぞ」

俺がそう言うと刀奈は簪の横に向かっていった。

Side:楯無

「簪ちゃん。横に座ってもいいかしら?」

私がそう言うと簪ちゃんは水月君に席を外して貰って私のスペースを作ってくれた。

「ありがとう。簪ちゃん」

私が座るとしばらく沈黙が続いた。何から話したらいいのか全く解らない。

「…お姉ちゃんあのね…私…お姉ちゃんに謝りたい事があるの」

「謝りたいこと?」

「うん…私は勝手にお姉ちゃんに完璧な人物像を抱いて勝手に嫉妬してたの…だから何も出来ない自分が惨めみたいで嫌だったからお姉ちゃんに素っ気ない態度をしてた。そのことで謝りたいの。今までごめんなさい」

「そっか。…私もね、今まで簪ちゃんに話をするのが怖かったの。嫌われたくないから。だけど、私は大切な妹に自分が傷つけられるのが怖くて自分を守ることしか考えてなくて簪ちゃんを避けていた。だから謝るのは私の方なの。ごめんね簪ちゃん」

「お姉ちゃん。ありがとう」

「さっ線香花火がまだ落ちてないし、どっちが長持ちするか競争しようか」

「……うん!」

こうして私と簪ちゃんは仲直りすることが出来た。そして翌日、真理達は帰ってしまった。







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