狂気〜
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言を詠んだ後、自ら隠したと言われています。故に様々な勢力が第七譜石を探しているのですよ」
「くだらねぇ・・・」
俺は誰にも聞こえないように呟く。・・・結局、この場はお開きになり、旅券はヴァンがなんとかしてくれた。・・・今日はここで休み、翌日出発するらしい。
「(・・・はぁ)」
俺はベッドに横になっていたが、まったく眠れない。
「・・・」
俺は空間から指輪と・・・ペンダントを取り出す。
「・・・」
指輪は詠とのペアリングで・・・ペンダントには、この世界の文字で“ハッピーバースデー サキ”と書かれていた。
「(俺は・・・この世界の俺は誰なんだ・・・)」
俺は指輪とペンダントを握りしめる。・・・記憶を取り戻すのが、怖い。
「(もし“サキ”の記憶が蘇った時・・・俺は“咲”でいられるのか・・・)」
当然、思考もまったく違うであろう二つの咲。俺が俺でいられる可能性は高くもない。・・・いや、そもそもここはシィの力でも不安定・・・イレギュラーを許さない世界の一つだ。なぜ五十嵐咲が存在できる?そして、何故その世界で恋姫の誰かが存在している?
「(くそっ・・・)」
無理矢理眠りにつくように自己暗示をかける。
次の日、カイツールを越えてカイツール軍港に向かう。だが・・・
「・・・ああ?なんだぁ?」
何処か騒がしい。
「魔物の鳴き声・・・」
上を見ると鳥の魔物が飛んでいく。
「あれって・・・根暗ッタのペットだよ!」
アニスが言うとガイが聞き返す。
「根暗ッタって・・・?」
アニスはガイに近寄り、ポカポカ叩く。
「・・・ひっ」
「アリエッタ!六神将妖獣のアリエッタ!」
「わ・・・わかったから触るなぁ〜〜!!」
「アリエッタが・・・どうして・・・」
「港の方から飛んできたわね。行きましょう」
俺達は走り出す。
「ほら、ガイ。喜んでないで行きますよ」
「嫌がってるんだ〜〜〜!!」
そして港に到着するが・・・
「・・・う・・・」
ルークが呻く。見ると大量の兵士とライガが死んでいて、ヴァンとアリエッタがいる。
「アリエッタ!誰の許しを得てこんな事をしている!」
俺達も駆けつける。
「やっぱり根暗ッタ!人にメイワクかけちゃ駄目なんだよ!」
「お前達か」
「アリエッタ、根暗じゃないモン!アニスのイジワルゥ〜!!」
「何があったの!?」
ティアが聞く。
「アリエッタが、魔物に船を襲わせていた」
「総長・・・ごめんなさい・・・アッシュに頼まれて・・・」
「アッシュだと・
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