魔法先生ネギま!
0316話
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てきたのかも分かったし、君というイレギュラーな存在の実力も確認できた。今日は来た甲斐があったね。……ちなみに、名前を教えて貰えるかな?」
「……アクセル・アルマーだ。お前は?」
「フェイト・アーウェルンクスというんだ。この地にいる限りはこれから何度かぶつかると思うけど、よろしくね。千草さん、退くよ」
白髪……否、フェイトが千草とかいうサルの着ぐるみを着ていた女へと声を掛ける。
その様子をチラリと確認し、ネギと神楽坂の側まで瞬動で移動する。
「うわっ、あんた瞬間移動でも出来るの!?」
神楽坂が驚きながらこちらを見ているが、その手には何故か巨大なハリセンを持っており、近くの地面には近衛が寝かされていた。恐らく俺とフェイトが戦っている間に再度取り戻したのだろう。
「待ちいや、新入り。まだお嬢様を取り返してないんや」
「けど、僕も右肘が砕かれたからこれ以上彼の相手をするのはちょっと厳しい。月詠さんは向こうの神鳴流との戦いに熱中しているようだし、千草さんの式神も消されてる。……この状態で彼等とやりあうのはちょっと難しいんじゃないかな」
「……確かにそうかもしれへんな。しゃあない、ここで無理して傷を広げるのは面白くないし、退こか」
「賢明な判断だ。月詠さん、退くよ」
「えー、しゃあないですなぁ。では先輩、今夜はこの辺で失礼しますねー」
月詠が最後の一撃とばかりに桜咲にその手に持っている2刀で斬りつけると、片方を受け止めてもう片方を回避する桜咲。そしてその打ち合った衝撃を利用して月詠はフェイトの側へと着地する。
「じゃあ、今日はこの辺で失礼するよ。また後日」
フェイトのその言葉と共に、周囲に霧が発生し……風が霧を吹き飛ばした時には3人の姿は既に消え去っていた。
本来なら追撃を掛けるなりなんなりしたかった所だが、何せこっちは魔法学校を卒業したばかりのネギに、パクティオーカードの魔力供給で何とか戦えている神楽坂。そして気絶している近衛とその護衛の桜咲の4人だ。……あ、一応カモもいるから4人と1匹か。この中で純粋に戦力として数えられるのは桜咲だけだろう。この状態で追撃をしても藪蛇以外のなにものでもない。
「……退いたか。いや、この場合は退いてくれたというべきか」
俺の言葉に頷く桜咲。
「そうですね。月詠やあのフェイトとかいう少年はまだまだ余力を残している感じでしたし、あの2人にとっては今回の襲撃はあくまでも様子見、こちらの戦力把握のようなものだったのでしょう」
「だろうな。油断出来ない相手なのは間違い無い」
この修学旅行で感じてる危機感。それはあのフェイトによるものか? それ程に奴から感じた危機感は強い物だった。……だが、それだけではないというのも半ば確信としてあるのだ。
そ
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