魔法先生ネギま!
0316話
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の類だろう。その場から消え失せ……っ!?
咄嗟に身体を半身にして捻る。次の瞬間には白髪の放った掌底が空気を削るようにして俺の顔のすぐ側を通り過ぎた。
「はぁっ!」
顔の横にある伸びきった白髪の腕。その肘関節を砕かんと左の拳を突き出す。
「っと」
だが、それすらも咄嗟に肘を曲げる事で回避される。だが、それだけで終わると思うな!
曲げられた腕の肘関節。再度そこを狙い、右腕で鷲掴み……握り潰す!
次の瞬間、白髪頭の右肘がゴキュッという聞き苦しい音を立てて砕ける。
「……え?」
その声を上げたのは俺ではない。当然白髪でもない。月詠と名乗った剣士と斬り合っている桜咲でもない。……ネギだ。
「ちょっ、アクセル!? 何もそこまでしなくても!」
神楽坂もまた、どこか慌てたようにそう叫ぶ。
だが、あいにくと今はそれ所じゃない。
「まさか肘関節を砕いても顔色一つ変えないとはな。……お前、生身か?」
「さて、どうだろうね。敵である君に情報を与える必要は無いと思うけど」
お互いにお互いの一挙手一投足を観察しながら距離を取る。そしてそこから始まったのは純粋な体術を使った格闘戦だった。とはいえ、こちらから攻撃した場合は魔法障壁がある為に、俺の狙いは基本カウンターだ。精神コマンドの直撃を使えば障壁は無効化出来るだろうが、切り札をそう簡単に使う訳にもいかないだろう。
繰り出される白髪の左手一本による拳や掌打を紙一重で回避し、そこにカウンターを合わせる。だが相手もそれは理解しているらしく、カウンターにカウンターを合わせてくるのだ。それを回避し、白髪の足を刈るようにして回し蹴りを放つと、地面を跳躍してそれを回避。そのまま俺の首を狙って回し蹴りを放ってくる。
そんな戦いをどれだけ続けただろうか。1分や2分という事は無いだろうが、5分には届かないだろう。
俺の喉を狙って放たれた白髪の拳を紙一重で回避し、そのまま接近。顎目掛けて肘でかちあげるような一撃を放つ。だが、相手もそれを察知していたのか後方へと跳躍してふわりと地面へと降り立った。
「ふむ、このままだと勝負が付かないね」
「……かもな」
白髪の言葉に苦い溜息を吐きながら頷く。
「君も理解していると思うけど、身体能力では君の方が上だ」
「で、技術はお前の方が上、か」
そう、この白髪は驚くべき事にインファイトLV.9を持っている俺より近接戦闘の技術が上なのだ。俺が有利にやり合えているのは、純粋に身体能力の差と最初に白髪の右腕を使えなく出来たのが大きい。
「君の戦い方には、どこか違和感があるんだよね。……君、生身での戦いは専門じゃないんじゃないかな?」
「さて、どうかな」
「まぁ、いいさ。千草さんが何で僕を連れ
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