第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第42話:歌戦脅父
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る行為を禁止するのって……矛盾だよね!?」
「いいえ矛盾しません! 俺は強くなりたいけど、死ぬのも嫌なんです! リュカさんによる稽古で安全(死ぬ危険無し)に鍛え、安全(死ぬ危険度を低く)に実戦を行える様にしたい! 言い換えればリュカさんの稽古無しに実戦を行うのは、安全(死ぬ危険無し)とは言えない……だから俺に稽古を付けてくれないのであれば、歌う事を禁止するんです!」
すげー……
コレを“理論整然”て言うんだろうな。
リュカさんも驚いているよ。
「おい、お前……」
「お、俺じゃねーよ!」
驚いてたリュカさんは、ジト目でアニキを睨み何かを訴えたが……
「本当か? お前が言ってきそうな屁理屈に聞こえたぞ! お前が仕込んだんじゃないのか!?」
「馬鹿っすかアンタは!? 俺の屁理屈は師匠直伝なんです……アンタから吸収した屁理屈レパートリーなんです! シン君の屁理屈が俺の所為なら、根本は全部リュカさんの責任じゃないですか! 自業自得ですよ……」
「ほら……すげー屁理屈野郎!」
「お前が言うな!」
「いや俺から見れば、お二人とも凄い屁理屈野郎です!」
リュカさん・アニキ・シンの3人が睨みながら互いを推し量る。
怖ーよ……オイラこの中には入れないよ。
チラッとリューラを見ると、瞳を輝かせながら3人を眺めてる。
彼らくらいのレベルに到達しないと、リューラの心は掴めないのか!?
アローSIDE END
(海上)
トルネコSIDE
「………まぁいい。口だけは達者な様だし、剣術面も僕に出来るとこまではやってみよう!」
「本当ですか、ありがとうございます!」
どうやらシンさんはリュカさんの心を捉えたらしく、直々の稽古を付けてもらえる事に……
「じゃぁ早速……」
決めた事は直ぐに実行するタイプなのか、抱えてたギターをウルフさんに渡し、軽やかな動作で座っていた樽の上から下りると、腰に差してたドラゴンを形取った杖を構える。
不思議な形の杖だが……リュカさんは剣を携帯してないのだろうか?
「よ、よろしくお願いいたします!」
構えたリュカさんに対面し、緊張気味にシンさんも身構える……
腰の鞘から銅の剣を抜き放ち!
「えぇ? 今までどのくらい冒険してきたのか知らないけど、何で装備がそんなにショボいの?」
う〜ん……確かに勇者と呼ばれる人の装備にしては、若干インパクトに欠けますかね?
「済し崩し的に旅立ちが決まったもので……装備にお金を掛ける余裕がなかったんです」
なるほど……お金がないのは辛いですからねぇ!
「え、でも……あそこのデブはゴツい剣を装備してるよ。“高田の待ちくたびれ”だよ!」
高田の待ちくたびれ? 突如私を指差し意味不明な事
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