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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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ファム達の母艦を救うと約束したハジメは、彼女達をブリッジに案内するとフィーユが指定した宙域にリンドブルムを急行させた。
リンドブルムを全速力で十分ほど飛ばして目的の宙域につくと、ハジメはモニターを呼び出して周囲の様子を映し出す。モニターには一隻の戦艦が映っており、その周りには十数体のマスターギア……いや、ファム達が言うにはアンダーギアがゴーレムと戦っていた。
「あれが貴女達の母艦ですか?」
「はい、そうです。……まだ撃沈してなくて本当によかったです」
自分達の母艦が今もゴーレムと戦っている姿を見てフィーユはわずかに安堵した表情で言い、その横でファムとソルダの二人が驚いた表情でブリッジを見回していた。
「それにしても凄いですよね、この艦。あの距離を十分くらいで飛んでくるなんて、スピード重視の最新鋭の戦艦でも無理ですよ?」
「ああ……。それに言葉だけで戦艦を操縦するなんて……ここまで強力な『サイコヘルム』は我が軍にも数えるしかいないぞ?」
「サイコヘルム?」
呆然とソルダの言葉に聞きなれない単語を聞いたハジメが首を傾げる。
「精神感応型操縦士。貴官のように『サイコウェーブ』と呼ばれる思念の波長だけでアンダーギア等を操縦できる特殊能力者のことだ。いや、そんなことよりも……」
「分かっていますよ。今からサイクロプスで出撃します。……貴女達はここで『偽物』のサイクロプスの戦いをよく見ておいてくださいね?」
ハジメはソルダを据わった目で見て「偽物」の部分を強調して言うと、そのまま振り返ることなくサイクロプスがある第一格納庫に向かう。その背中を見送ってからファムは大きなため息をついた。
「うわっちゃ〜。どう見てもアレ、メチャクチャ怒っていますよね」
「うん。私もそう思う」
ファムの呟きにフィーユも頷いて同意する。
「やっぱりソルダがハジメさんの機体、サイクロプスを偽物呼ばわりしたのが原因ですよね。……というかハジメさんは私達の命の恩人なんですから怒鳴ったら駄目でしょう?」
「そ、そうだな……すまなかった」
ファムに横目で見られながら言われてソルダが俯いて謝る。確かに彼女の言う通りハジメは自分達の命の恩人なのだ。いくら母国が誇る英雄の機体の名前を語ったとはいえ、それだけで怒鳴り散らすなど軍人として、いや人としてどうかと思う。
「私に謝ってどうするんですか? とにかくソルダはハジメさんが戻ってきたら素直に謝った方がいいですよ?」
「……分かっている」
ファムとソルダがリンドブルムのブリッジで話している間に、ハジメはサイクロプスに乗って宇宙に出るとファム達の母艦に向かって飛んでいった。そして遠目でようやく母艦が見える距離までくると、サイクロプス
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