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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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さっきの光か? まさか援軍? オペレーター、今のビームの発射地点を探しだせ」
コロネル大佐に命令されたオペレーター達がビームの発射地点を探しだすと、モニターに緑色の装甲を身に纏い両手で巨大な弩を構えた単眼の巨人の姿が映し出された。
「アンダーギアが一機? 一体どこの部隊の機体だ?」
「分かりません。機体の識別コードはベット・オレイユのものですが、かなり古いコードらしく特定に時間がかかります!」
「正体不明のアンダーギアだと? いや、しかし、あの機体、どこかで見たような……?」
オペレーターの報告を聞いたコロネル大佐はモニターを見つめて何かを思い出そうとするが、その間にもモニターの中の単眼の巨人は次の行動に移ろうとしていた。
バシュン! バシュン! バシュン!
一秒数える間に単眼の巨人の銃から三本の光線が放たれる。銃から放たれた光線は寸分たがわずゴーレムに命中すると一撃で消滅させていき、モニター越しにその様子を見たコロネル大佐を初めとするブリッジクルーはビーム攻撃の威力に絶句する。
「なんて威力だ……!? 何だあの機体は?」
長距離からの一撃必殺の威力を持つビーム攻撃の連射。一撃放つ度にゴーレムを一体文字通り消滅させる単眼の巨人の戦いは、もはや一方的な虐殺、いや作業としか見えなかった。
「コロネル大佐! 残りのゴーレム、三十を切りました!」
オペレーターがわずか数秒でたった一機の援軍により二十体のゴーレムが撃破されたことを報告するが、オペレーターの声は助かるかもしれないという安堵よりも困惑と恐れの色の方が強かった。
生き残っているゴーレムの群れは単眼の巨人の方が脅威と感じとったのか、今まで戦っていたアンダーギア部隊と母艦を無視すると単眼の巨人に向かって飛んでいく。だが単眼の巨人はその場から動くことなく銃から光の弾丸を放ち、ゴーレムをやはり一撃で次々と撃ち落としていき、気がつけばゴーレムの数はすでに十体にまでなっていた。
バシュン! バシュン! バシュン! バシュン! バシュン!
ゴーレムの数は残り五体……四体……三体……二体……一体……、
『これで終わりだ』
コロネル大佐は単眼の巨人がそう言ったような気がした。そして、
バシュン!
巨人の銃から放たれた閃光が最後のゴーレムを消滅させた。
「しゅ、周辺にゴーレムの反応はなし……全て……撃破されました……」
まるで独り言を呟くような呆然とした口調のオペレーターの報告を聞いてコロネル大佐は手に持っていた懐中時計を見た。懐中時計は先程見た時から一分しか時を刻んでいなかった。
「……一分。たった一分で五十体のゴーレムが全滅だと? ……あり得ない」
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