part19 過去 そして 謝罪 そして ……
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―――某所―――
「フッフッ……! シュッシュッ……!」
「おお、近距離戦のトレーニングか、張り切っとるのぉ」
「能力がパワーアップしたんだ、当たり前だわな」
初め、シャグリーンから”この能力は成長する”と言われた時は、この力にパワーアップする要素なんて何処にもないと思っていたけど……なるほど、あれは確かに”パワーアップ”だ。
「……しかし、おかしいと思わんか?」
「シュッシュッ……! ……何がおかしいんだ?」
「ここんところ、悪魔共の襲撃がないじゃろ……わしの力は微弱ながらにも感知できるようじゃし、わしも制御できるようになったのは最近じゃぞ……?」
「確かに……あれだけしつこかったのに、今ではさっぱり来ねぇよな……」
あれからシャグリーンも特訓をし、垂れ流されている力を抑えることに成功した。
だが、それは本人の言う通りつい最近のこと、それまでは力を感知できるはずなのだから、襲いかかってきても不思議じゃないはず……だが、ここに移ってからかなり経つのに、襲撃の”し”の字もない。
ここまで来ると不気味だっての……。
「そういえばシャグリーン、俺になんか用があったのか? トレーニング場まで来て話すことじゃないだろ、この話」
まぁトレーニング場とは言っても、毎日適当な場所でやってるけどな。
「そうじゃった、そうじゃった。 飯ができたぞ、早うゆくぞ」
「待ってましたわな!」
■
「ふぃ〜ごっそさん」
「うむ、御粗末様じゃ」
シャグリーンの料理は本当に美味い! 少ない材料でも、これどうやって作ったんだ?、と言いたくなるような見た目綺麗、味美味い料理を作ってしまう。
俺は運動神経以外は本当にダメダメだから、シャグリーンには本当に感謝している。
おまけにこいつは頭もいいから、前に駒王学園に通っていた時も本当に助かった(男子に更に睨まれ、女子に更に騒がれたが)。
……それにしても……
「……やっぱ気になるな……何で襲ってこないか、茶髪はどうなったのか……」
「何故襲ってこないかはわからんが……茶髪や原作キャラをズタボロにしたからの……もうやり直せんほど嫌われとるのは確定じゃろうな……」
「別にやり直せなくていいわな。キレた勢いだけで戦ったわけじゃないっての、覚悟もちゃんと決めてたんだぜ?」
「じゃ、じゃがの……わしは……お主に……」
……ったく、まだ気にしてんのか……ま、俺がしつこく言い続けたせいもあるし……しゃぁねぇ
「もう言わねぇよ。”ファンタジーな戦いがしたい”だの、”お前が聞き間違えしたせいで”だの……本当にすまんかった……お前だって、俺のせいで能力が狂ったり、神界に帰れなくなってるしな……すまねえ……」
俺は頭を下げ、精一杯誤った
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