part18 人神魔天 そして その思考
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んな時まで……
「いいんだ、リアス。今は一人の兄として妹とその眷属を見舞いに来たんだから」
そう言っても暫はく頭を上げず、やがて決心したように頭を上げた……ふぅ、やっとか。やっぱり堅苦しいのは嫌いだな……さてと
「リアス、お前に聞きたいことがあるんだ」
「はい、なんでしょうか……」
……思えばあの男が来てからリアス達は変わったんだったな……今はこの病室にいないが……
「……龍宮 朧について、詳しく聞かせてくれ」
side曹操
「どうしたんだい? 報告を聞いてから随分嬉しそうじゃないか、曹操」
どうしただって? 嬉しそうだって? 当たり前だろ、ジーク?
「とんでもない力を持つ男が現れたんだ。しかも、その男は人間ときた! 二つの意味でとても嬉しいんだ。それに、一つは絶対に叶えられるしな」
「なるほど、確かにね。じゃあ、もう一つがうまくいかないかもしれない理由は?」
「まだまだ未知数な部分が多いから……だな」
だが……神をも貫く絶対の槍、『黄昏の聖槍』には勝てるかな?
ま、油断は禁物だな。
「さてと、ヴァーリも動くみたいだし、こちらも行動するか」
『禍の団』の本格始動だ。
sideシャグリーン
……あの街を離れてから三日か……
そんなことを考えながら、数日前にあったことをわしは思い出していた……
■
「遅いのぉ翔太……まさか、また厄介事に巻き込まれとるんじゃ……」
あやつの不幸ぶりなら有り得る! 一応、鉄甲セットは持っていったみたいじゃが……心配じゃ……今すぐ迎えにいくか?
すると、後ろから翔太の声がした。
「よお……待たせちまったみたいだわな」
おお! この声は!
「待ちくたびれたぞ! 翔……太?」
「ん? どうした、転生前の俺みたいに固まって」
「お主……その容姿は……何じゃ……!?」
「容姿?……それがどうしたんだって」
「お主、灰色の髪に、青い目になっておるぞ……!?」
「あ?……あ、ホントだ。……にしても随分濁った色だな……」
なにが……何があったんじゃ……。
それに変わったのは容姿だけではない……雰囲気も変わっとる……。前はどこか抜けていて、それでいて甘い雰囲気もあった、……じゃが今の翔太はその部分をほとんどをとっぱらったようでいて、そうではない様な複雑な雰囲気をまとっていた……。
「……何があったかは後で話す。さっさとこの街をでるぞ」
「……うむ……」
■
後から翔太の話を聞き、今まで感じたことのない怒りを覚えた。
とことんふざけおって……本性を表したのは貴様の方じゃろうが、茶髪…
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