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俺と現実とファンタジー
part17 激怒 そして 乱戦
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俺は奴らに向かって走る!
奴らも戦闘態勢をとり、こちらを向いた!

「みんな! あいつを倒せば全てが終わるわ! 気を引きしめて!」

……どこまで、俺を怒らせりゃ気が済むんだよ……!

「……吹っ飛べ!」

走った勢いが止まらず、白髪のチビの繰り出した拳を受けてしまう――が

「!? ああぁぁっ!?」

白髪は手を押さえて転げまわる。
当たり前だ、てめぇみたいなチビが……鉄甲を砕く力を持っているなんざ『ありえない』!
俺は白髪を持ち上げ頭突きを喰らわせ、拳を振り下ろし地面に叩きつける!
……そして、足を曲げて飛び上がり、踏み潰した!
……まず一人!

「小猫ちゃん!」
「よくも……許しませんわよ!」

優男が虚空から剣を出し俺に向かってくる!
黒髪も手に電撃を溜めこちらを狙う!

「この……『聖魔剣』を喰らえっ!」

優男が振り下ろした剣は俺に当たり――剣は音もなく消えた。
無から剣を作り出すなんざ『ありえない』んだっての!

「な! 聖魔k――」

俺は間髪いれず、優男に左エルボーと右アッパーを放つ! 

「……っ!?」

続いて左フック、次に膝蹴りを繰り出し、 止めの右足蹴りを叩きつけた!
優男は蹴った勢いで少し離れた場所に、血を吹き派手な音を立てて倒れる。
……二人!

「木場くん! このっ……はぁっ!」

黒髪が貯めていた電撃を放出する!
……それがどうした!
俺は電撃を無視し、走り続ける! そして電撃は俺に当たり、無効化により消滅した!
電気を作る器官も、貯める器官もない人が電撃を放つなんざ『ありえない』んだよ!

「そんな……!? くっ!」

黒髪は翼を広げ、空中に逃げようとする……
……させるかっての!!
俺は飛び上がって黒髪の足を掴み、地面に引き摺り下ろす!

「な……っ!?」

着地してから間を置かず、ボディブローを連発し、頭突きでしめた!
黒髪は肺の空気と血を吐き出し、動かなくなる。
……三人!

「小猫! 祐斗! 朱乃!」

喋っている暇があんのかぁ!!
俺は赤髪と金髪に向かってダッシュする!
途中、赤髪が黒い塊を放ってくるが、全て無効化され俺には届かない。

「させるか! 部長とアーシアは……絶対守る!」
「朱乃達の敵も取らないとな……!」

主人公と茶髪は怒りの表情を俺に向けてくる……
……茶髪!! てめぇが全ての元凶なんだよ!! ……だが!!
茶髪に向かって俺は右ストレートをぶつけ、意識を無理やり刈り取る!
……てめぇは後だ!

「朧!くそっ、まだバランス――っ!」

まだ終わってねぇ!
主人公に膝蹴りを叩き込み、くの字に折れ曲がった勢いで近づいた頭に頭突きを当てる!
まだ……ま
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