暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
過去〜
[5/6]

しおりを登録しました
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
とん逃げる。

「・・・わかった。不用意にあなたに近づかないようにする。それでいいわね?」

「すまない・・・」

「ガイも難儀だよな・・・」

俺は呟く。するとジェイドが・・・

「貴方達がファブレ公爵家の使用人ならキムラスカ人ですね。ルークを捜しに来たのですか?」

「まあ、な」

「ああ、マルクトの領土に消えてったのはわかってたから・・・俺は陸づたいにケセドニアから、グランツ閣下は海を渡ってカイツールから捜索してたんだ」

グランツ閣下ってのはヴァンの事だ。

「・・・って待て。マルクトに落ちたのを知ってたのか?」

「そうだが・・・あ、すまない。サキに言うのを忘れていた」

「お前な・・・」

だが、俺の言葉を区切るようにルークが言う。

「ヴァン師匠も捜してくれてるのか!」

「・・・兄さん」

その時、背後から鎧の音が聞こえる。

「やれやれ。ゆっくり話している暇はなくなったようですよ」

「に・・・人間・・・」

ルークが怯えたように下がる。

「ルーク、下がって!あなたじゃ人は斬れないでしょう!」

ティアが前に出る。俺は方天画戟を捻る。すると刃が動き、闇を通すと鎌に変形する。

「オラァァァァァ!」

一撃目で相手の剣を両断する。

「なにっ!?」

「そらよ!」

そのまま切り裂き、兵士は倒れる。見るとジェイドとガイも倒していて、ルークは一人、膝をついている兵士を見ていた。

「ルーク、とどめを!」

「・・・う・・・」

ルークが目を閉じて剣を振りかぶる。

ガキィン!

・・・だが、その剣は立ち上がった兵士の一撃で弾き飛ばされた。

「ボーッとすんな、ルーク!」

ガイとティアが走りだし、ガイが刀を振り、ティアがルークを庇う。

ズバァ!

・・・音が二つ聞こえた。ティアは片腕を抑えながらその場に倒れる。

「・・・ティア・・・お、俺・・・」

「・・・ばか・・・」

俺は急いでティアに駆け寄り、回復させる。

「あなたも・・・第七譜術師(セブンスフォニマー)なの・・・?」

「いいから黙ってろって。・・・そこまで傷は深くないか・・・」

「・・・仕方ありません。今日はここに野宿しましょうか」

俺はうなずく。

「ルーク・・・立てるか?」

ガイがルークに言う。そして、夜中になり・・・


「なあ、サキ・・・」

ルークが思い詰めた顔でやって来る。

「・・・どうした?」

「サキは・・・人を殺すのが怖くないのか?」

その質問に、俺は・・・

「さあ、な・・・怖かったと思う」

「思う?」

「俺さ・・・愛する人をこの手で殺して
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ