答え
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
オレの決意と共に黒く変色していたスパークレンスに再び光が戻る。
さあ、行こう。
「ティガーーーー!!」
スパークレンスから放たれた光に包まれ、オレの身体がティガへと変貌していく。そして巨大化しながらオレを捉えていた舌を掴み、地上へと引きずり出す。地上に現れた本体の姿はどこかゴキブリを思わせる姿をした甲虫型のスペースビーストだった。確か、バグバズンだったはずだ。
周りの被害を減らす為にそのままバグバズンを担ぎ上げ、海に向かって投げる。落水した際に発生した津波はウルトラ念力で打ち消し、オレも海に飛び込む。意外と深さがあり腰辺りまで海に浸かりながらウルトラブレスレットをウルトラスパークに変形させて投げつける。まずは空を飛べない様に背中の翅を?ぐ。適当に投げた為に大きく外れたウルトラスパークに注意を向けずにバグバズンはこちらに向かってくる。まあ初見ではそうするよな。オレはそのままウルトラスパークを操り、その翅を?いだ。悲鳴をあげるバグバズンに対して更にウルトラスパークで両腕を切り落とす。そして戻って来たウルトラスパークをランスに変形させて顔面目掛けて投擲する。ランスが顔面に刺さったにも関わらずバグバズンはまだ生きていた。だが、虫の息なのは誰が見ても明らかだった。オレは止めを刺す為に両腕にエネルギーを集めながら前に突き出して交差させた後、左右に開いていき、L字型に腕を組んでゼペリオン光線を放つ。直撃を受けたバグバズンはゆっくりと倒れ、爆散する。
ああ、そうだ。オレは元からこういう戦いをしていたんだった。ウルトラブレスレットなどの道具を使って、格闘戦は出来る限り避けて来たんだ。力が弱くて当たり前だ。バグバズンを投げる時だって、ウルトラ念力を利用しているのだから相当力が弱いのだろう。悩んでいたのがバカらしくなるな。オレはウルトラマンとしては弱い。それでも誰かを救える。いや、力が無くても誰かを助ける事は出来る。オレの答えは出た。オレはこれからも戦い続ける。助けを求める人達の為に。
変身を解除してアリサが捕まっていた倉庫跡に、正確にはバグバズンを引きずり出した穴の底に戻る。そこから壁を這い上がっていく。結構脆いので昇り難いけど、かなりの速さで昇っていく。半分程昇った所でGUYSの人が気が付いてロープを投げてくれたのでそれに掴まって腕の力だけで昇っていく。何か驚いているようだけど気にせず昇っていく。出来れば引っ張ってくれると時間が短縮出来るんだけどな。
「やっほ〜、アリサ、無事か?」
穴から無事に這い上がり、一番最初に目に入ったのはこちらに走ってくるアリサだった。涙を零しながら右手を大きく振りかぶり
「光の、バカーーー!!」
その叫びと共に右ストレートがオレの顔面に突き刺さる。周りから驚く声が聞こえるが問題無い。何時もの事だけど、何
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ