答え
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いた。表面上はスランプに陥る前と同様の姿を見せれているが、アリサにだけは気付かれている。その為、昼休みや放課後は一人で屋上にいる事が多くなった。肌寒いが、その方が頭がすっきりするから。だからその日も明日からの予定を楽しそうに語るクラスメイト達の中、日直の仕事を終わらせてから屋上に上がり空を見上げようとしていた。それが目に入ったのは偶然の出来事だった。強い風が吹いてきたので顔を反らした時だ、アリサが無理矢理車に担ぎ込まれ、どこかに連れ攫われてしまった。
「くっ、魔法が使えれば。仕方ない、リトラ!!」
邪神から送られたアイテムの中にあるカプセルを取り出して空高くに放り投げると同時に体長1m程のリトラが現れる。嫌がらせなのか5つのカプセルの内、最初からこのリトラが入っていた。明らかに小さすぎるこのリトラはこれで成長しきっているのだ。だが、今はその方が都合が良い。1m程度ならただの大きい鳥と誤認される。そして小さくとも車が走るよりも速く飛べる。
「リトラ、あの車を追え!!」
リトラに指示を出すと同時に校内を駆ける。
「こらっ!!廊下は走らないの」
「アリサが攫われた。海の方に向かってる」
途中、先生がオレを注意してきたがその先生にアリサが攫われた事を伝えて振り切る。下駄箱で靴を取り出して履き替えて更に速度を上げて走る。リトラを目印に走り続け、海沿いの倉庫帯にまでやってくる。リトラの真下にある倉庫の隣の倉庫の屋根にウルトラマンの身体能力を使って昇り、透視能力で倉庫の中を確認する。倉庫の中には予想以上の人数と装備が揃っていた。一人では無理と判断してリトラをカプセルに回収して公衆電話を捜しに行こうとした所で、ガンフェニックスとGUYSアロー、それにGUYSのマークが入った車両が集ってくる。車両から降りてきた隊員達は皆武器を構えて周囲に散って行く。オレは見つからない様に物陰に隠れて様子を伺う事にした。GUYSが出てきているという事は怪獣が相手のはずだ。だが、怪獣の姿は見えていない。出現を予見したのか?何かそういうメテオールを開発したのだろうか。
いや、待てよ。出現が予見される怪獣群がいる。マイナスエネルギーから生まれる怪獣、活性化すると特有の振動波を発するスペースビースト。
エボルトラスターを取り出してみれば微かにビーストの気配を伝えてくる。次の瞬間、アリサが連れ込まれている倉庫から地面が崩れる音と男達の悲鳴が溢れる。そして続くのは銃声。倉庫内で男達がビーストに対して銃を撃っているのだろう。助けるなら今しかない。物陰から飛び出してGUYS隊員の制止を振り切って再び屋根に上り、窓に目掛けて飛び込む。倉庫の中はまさに地獄だった。中央に穴が開いており、そこから触手の様な物が一本飛び出しており、象の鼻の様に男達を捉えては穴の中に引きずり
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