答え
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「うん、この前もアリサに怒られて泣かれて殴られて。それからぎくしゃくしてるから。クリスマスまでにはなんとか答えを見つけてみるよ」
「後悔だけはしない様にね」
「うん」
話はそれで終わり、父さんと一緒に道場から外に出る。空を見上げ、一際光る星を見つける。今見えているあの星は惑星でありながらも光を放つ希有な星。M78星雲ウルトラの星、通称光の国。ウルトラマン達の故郷であり、人間と同じ姿であったウルトラマン達をウルトラマンに進化させたプラズマスパークで光る星。あの星に行ければ、オレはウルトラマンの力を十分に発揮出来るのだろうか。
「光、何を見ているんだい?」
「ウルトラマンの故郷、光の国。ティガは地球生まれだけど」
「そうなのかい?」
「遠い昔、ウルトラマン達は人間と変わらない姿をしていた。だけど光の国の太陽が死に、光の国の科学者達が人工太陽を作り上げた。ウルトラマン達は再び光を取り戻したけど、その光に含まれたとある成分の影響であの様な姿になってしまった。更にその光は宇宙全体に広がってしまい、生態系に変化をもたらしてしまった。ウルトラマン達は贖罪の為に宇宙全体の秩序を守る為に戦っているんだ。そして、ティガ達は人間の祖先の一部がその光を浴びてウルトラマンへと進化して、自分達の故郷を守る為に戦ってきた。だけどそれも限界が近づいて、仲間割れを起こして滅んでいった。ティガはそれの生き残りさ」
「なぜそんな事を知っているんだい?」
「ティガが教えてくれた。父さんは教えてもらってないの?」
「教えてもらってないね。僕は……メビウスが地球で戦う為に力を貸して欲しいと頼まれただけだから」
「そうなんだ。ティガは良く夢に出てきて色々な事を話してくれたよ。今は何も答えてくれなくなったけど」
手元のスパークレンスに視線を落とす。変身道具の殆どがスパークレンスの様に変色したり、変形したりしてしまっている。エスプレンダーとアグレイターは中の光を解放している為に変化は無いが、元から光を入れている入れ物なだけなのだから変化が無いのは当然だ。唯一使えそうなのはエボルトラスター位だ。最も、光は弱く、ビーストを感知出来るのかどうかも怪しい状況だ。おそらく変身してもザ・ネクストにしか変身出来ないだろう。それもオレに力を貸してくれている訳では無い。ただ闇と戦う為だけに無理矢理力を引き出しているだけだ。いつオレから離れて行ってもおかしくない。いや、オレがデュナミストに相応しいと思える人物に出会えばすぐにでも新たなデュナミストに選ぶだろう。
父さんは何も言わずに頭を撫でてくれた。それにどんな思いが込められていたのかは分からない。
時は更に進み、12月23日。未だにオレは理由を見つけれずに悩んで
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