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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第102話】
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試験パスして推薦されて転入出来たけど……やっぱりまだ時期尚早かなぁって」
「……まあ元から国が期待してたらしいからな、次の日本代表に…だから私立にいくって決めたときしつこく何度も来てたもんな、未来の家に政府関係者が――って話がまた逸れたな、未来なら受け取っても大丈夫じゃないか?もちろん美冬も俺は受け取っても構わないと思うが」
「……うん、でもやっぱりちゃんと実績積み重ねてからじゃないと…ね」
「……まあ、未来が決めたことだ――母さんなら笑顔ひとつでわかったって言うかもだしな」
頬を撫でる様に風が吹き抜ける――木々が揺れた後、また静寂に包まれると――。
「ん……そろそろ時間だし、戻ろうか?」
「……もうそんな時間か……今日は色々ありすぎた」
本当に色々ありすぎた……もうイベントのオンパレードの如く、次から次へと――。
俺たち二人がベンチから立ち上がり、歩き出そうとすると誰かが向こうから歩いてくる――。
「あ……ヒルト、隠れて」
「えっ―――おわっ」
隠れる必要はないはずなのだが、俺は未来に腕を引かれて公園の木々の合間に隠れた――。
暫くすると、向こうから歩いてきた人影が明かりに照らされる――篠ノ之だった。
あいつがこんな時間にここを歩くなんて珍しい事もあるもんだと思い、様子を見ていると辺りをキョロキョロと誰も居ないのを確認する篠ノ之。
そして手に持っていた携帯電話で誰かに電話をかけた――。
暫くすると、風に乗って篠ノ之の声が此方にまで聞こえてくる――。
「――。……姉さん」
――未来には聞こえなかった様だが俺には確かに聞こえた――篠ノ之が姉さんって言ったのを……。
その後の会話は何を言っているのかは聞こえてこなかった――。
だが、わかっているのは篠ノ之が自身の姉――『篠ノ之束』に対して連絡を取っていることを。
――要件が済んだのか、電話を切った篠ノ之はその場を後にし、また寮への帰り道を一人歩いて帰っていった……。
「篠ノ之さん、誰に電話してたんだろうね?」
「……わからん、まあ良いじゃないか。俺達も戻ろうぜ?」
言うや、木々の合間から抜け出す俺と未来――と、未来の髪に葉っぱがついていたので――。
「未来、動くなよ?」
「え?――わわっ、何で近づいてくるの…?」
「動くなって」
そう言い、徐々に赤くなる未来――そっと頭に手を伸ばすと、未来の髪についてた葉っぱを取る。
「ん……取れたな。もう動いていいぞ?」
「え?――う、うん……葉っぱ取るだけだったんだ…」
何故か残念そうに言う未来――。
「葉っぱつけっぱなし
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