魔法先生ネギま!
0315話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の目的はネギの持ってる親書とかじゃないの!?」
「目的を馬鹿正直に教えると思うんか?」
「ふん、貴様の狙いはお嬢様の力……違うか?」
「桜咲さん?」
「お嬢様は、まだ発現はしていなくてもその血筋故に莫大な魔力が眠っているのです。奴の狙いは恐らくその力を手に入れて関西呪術協会を牛耳るなるなんなりを狙っているのではないかと」
「学園長の言ってた強硬派って奴か。まさかここまで堂々と手を出してくるとは思わなかったがな」
「はい。ですが元々関西呪術協会は裏の仕事も請け負う組織なんです。なので強硬派ならこういう手段に出るというのは十分に考えられました」
「そう言うこっちゃ。さて、お話はもうええやろ。そろそろお嬢様を返してもらうで?」
懐から呪符を取り出し、周囲へと飛ばす。その呪符は公園の四方へと飛んでいき木や柱、ベンチや電柱へと貼り付く。
「気をつけて下さい、あれは人払いの呪符。あれをここで使ったという事は、奴はここで仕掛けて来るつもりです」
人払いの呪符、俺の使う認識阻害と似たようなものか。正式な効果はともかく、人の目を気にせずに戦えるという意味でだが。
「ふん。あの時は俺一人に恐怖を抱いていたというのに、ここでこの人数相手にやり合うのか?」
「確かにあの時はそうだったかもしれへん。けど、あの時とここでは条件が違うんや! いでよ、猿鬼、熊鬼!」
女が呪符を構えて呪文を唱えると、次の瞬間には俺達の目の前に巨大な猿と熊が存在していた。ただし……
「な、なんかファンシーね」
そう。神楽坂の言う通り、その猿と熊はどちらかと言えばヌイグルミと表現した方がいいような外見をしていたのだ。
だが、そのヌイグルミを見ている桜咲の視線は鋭い。
「気をつけて下さい。さっき言った善鬼と護鬼です」
「……あれが、か?」
「はい。間抜けな外見ですが、舐めて掛かる訳にはいかないでしょう」
こちらで相談をしていると、目の前の女は再び呪符を取り出す。
『お札さん、お札さん、ウチを逃がしておくれやす。……三枚符術京都大文字焼き!』
女の呪符から炎が吹き出て、轟! とばかりに炎で大の字が描かれる。そしてその瞬間、念動力でその存在を感じ取る。
「ネギっ、後ろだ!」
「えっ!? うわっ!」
ネギの後ろに突然人影が現れ、ネギに一撃を加えて近衛を掻っ攫っていったのだ。
「お嬢様!」
そう叫んで掠われた近衛の後跡を追おうとした桜咲だったが、すぐに持っていた剣で空中を一閃する。
「ありゃりゃー。さすが御同類ですなぁ」
「ちぃっ、この剣筋は神鳴流か!」
「はいー。神鳴流の月詠ですー。おはつに」
「……お前が、神鳴流?」
桜咲のその言葉も無理は無いだろう。神鳴流と言うから
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ