魔法先生ネギま!
0315話
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るみが近衛を抱いたまま公園の中へと入っていく。
にしても、何で着ぐるみを着て……そんな風に思った俺へと桜咲が声を掛けてくる。
「アクセルさん、一応忠告しておきますがアレはただの着ぐるみでは無く、式神か何かで作られた物だと思います。恐らく式神を着込むことによって術者の身体能力をカバーしてるのではないかと」
「つまり、パワードスーツみたいなものか?」
「恐らくですが」
なるほど、そう考えれば理解出来無くもない……か? 実際、近衛を抱いたままでもかなりの速度で走っているのだから桜咲の予想は正しいのだろう。
「ちょっとあんた待ちなさいよっ! このかをどうするつもり!」
「このかさーーーーーんっ!」
そのサルの着ぐるみへと向かい、神楽坂とネギが大声で叫ぶ。
「ちぃっ!」
その2人の行動に思わず舌打ちする。どうせなら背後から奇襲を仕掛ければよかったものを。
チラリとこちらを振り向いたサルの着ぐるみ。その顔の部分から見えている人の顔は見覚えのあるものだった。新幹線で売り子をしていたあの陰陽師の女だ。幸い今の俺達は大きめの公園の中にいる。仕掛けるなら今だな。
「ふっ!」
足に魔力を集め、瞬動を発動。そのまま着ぐるみの横へと移動してその脇腹を狙って拳を叩き込む! だが……
「何!?」
返ってきた手応えはグニュウッとしたものだった。俺の拳の威力が着ぐるみに吸収されて中身まで伝わっていない、だと? 普通の人間なら悶絶する程度の力を込めたのだが。
ただ、無力化されたとはいえ俺の一撃は無駄ではなかったらしい。いつの間にか横へと現れた俺に着ぐるみの女が驚きその動きを止めたのだ。
「ネギっ!」
「うん!」
俺の言いたい事が分かったのだろう、ネギが素早く回り込むと近衛を抱きかかえて跳躍、神楽坂の下へと戻る。
「このかは返してもらったわ! 諦めて帰りなさいよ!」
「痛ぅっ……ただのガキかと思って油断したわ。ただ、うちとしてもこのまま退くなんて真似は出来んのや。お嬢様はきっちり貰っていきますえ」
そう言って着ぐるみを脱ぎながらこちらへと振り向いた女と、ネギや神楽坂達の側まで下がった俺の視線がぶつかる。
「げ、新幹線の中で会ったガキかいな。ったく、本当に何者なんや」
「……確かあの時に言った筈だな? 次はない、と」
「え? アクセル君、あの人を知ってるの?」
「ああ。と言うかネギ、お前も知ってる筈だぞ。新幹線の中でぶつかっただろう?」
「え? ……あっ、あーーーーーっ! あの時の売り子のお姉さん! っていうか、さっき旅館で会った!」
ネギもようやく思い出したのか、大声でそう叫ぶ。だが、旅館で?
「ちょっと、なんであんた達はこのかを狙うのよ! あんた達
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