暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
十二話:やっとお城に入れました
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 お城の中に入るには、当然ながら入り口を通らねばならないわけですが。

 ()いてる入り口を(あらかじ)め知ってるとかおかしいので、閉まっているとわかっている正面玄関に、ひとまず向かいます。

 ビアンカちゃんに(ひら)こうとする様子が無いのをさりげなく確認し、当然のように扉に手をかけます。
 恩着せがましいのは、逆効果だからね!
 あくまでも、さりげなくね!

 扉を引くと、ガチャン!と閉まった鍵が引っ掛かる音がして、ビアンカちゃんがビクッとなります。

「うーん、あきませんね?」

 気付かなかったフリで、小首を傾げて困ったフリ。

「どこか、開いてる裏口があるかもしれないわ。探してみましょう!」
「はい!」

 ちょいちょい、ビアンカちゃんに仕切ってもらってプライド保持!


 城の裏手に回り込んで、屋上まで長く続く梯子を見つけます。


 さて、問題です。

 ドーラちゃんとビアンカちゃん、どっちが先に登るべきでしょうか?

 A・当然ドーラちゃん。
 外観では魔物は出ないことになってるはずだが、やはり念のため、先に進んで安全を確かめるべき。
 ビアンカちゃんに、パンツを見られます。

 B・やっぱりビアンカちゃん。
 見えない場所というのは恐怖を煽るもの。
 後からなんか着いて登ってくるんじゃないかという恐怖からビアンカちゃんを守るため、ここは先に行かせるべき。
 ビアンカちゃんの、パンツが見られます。


 幼女のパンツとか別に見るも見られるも(同性なら)興味無いわけですが、将来的にはこれは由々しき問題だね!
 惜し気も無くパンツを晒す痴女と化すのも、見られるのを気にして動きが制限されるのも、どっちもごめんですよ!
 対策を考えねばなるまい!

 ……って、今はそんなことよりビアンカちゃんですよ!
 と言っても説明すると変に恐怖を煽るし、どうしたものか。

 ……とりあえず、A案を勧める方向で!
 よくわからん恐怖より、身の安全ということで!

「これを、のぼればいいんですね?さきに、いきますね!」

 ここまでも私が前に出てたし、特に不自然では無いはず!

「待って!」

 が、間髪入れずにビアンカちゃんの制止が入ります。

 ビアンカちゃんも賢いからね、説明しなくても、そりゃ気付くよね。

「ドーラは、あとから来て!」

 B案推しですか。
 了解です!

「わかりました!」

 そしてビアンカちゃんが梯子に手をかけ、上に向かって登り始め、……ません。

「……」

 その状態で、固まってます。

「……やっぱり、わたしが、さきに、いきますね?」
「待って!だいじょうぶだから!今、行くから!」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ