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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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(え? な、何コレ? 何で皆、獣の耳と尻尾をつけているの? こ、コスプレってヤツ?)
予想もしなかった光景にハジメは混乱して固まってしまう。そんな彼の前に三人の女性が進み出て話しかける。
「あの、もしかして貴方がこの艦のクルーさんですか?」
最初に話しかけてきたのは、地球ではまず見られないピンク色の髪とエメラルドグリーンの瞳が特徴的な女性だった。そしてよく見ると頭にはキツネの耳が、腰の下辺りにはキツネの尻尾が生えていた。
「え、あ、はい。そうです」
「あら、そうなんですか? 中々のイケメンさんじゃないですか? フィーユちゃんとソルダもそう思いますよね?」
「うん。そうだね」
ハジメがキツネの耳の女性に答えると、キツネの耳を生やした女性は興味深そうに彼を見て、頭にウサギの耳を生やした女性と虎の耳を生やした女性に話しかける。
「二人とも何を言っている。……失礼をした。私は惑星国家ベット・オレイユ宇宙軍所属、ティーグル・ソルダ少尉だ」
虎の耳の女性、ソルダが敬礼をして自己紹介をするとキツネの耳の女性とウサギの耳の女性も同じく敬礼をして自己紹介をする。
「同じく宇宙軍所属のルナール・ファム少尉です」
「ラパン・フィーユ少尉です。よろしくお願いしますね」
「僕は一一です。……というかベット・オレイユって言いました?」
ベット・オレイユ。
ハジメはその名前をよく知っていた。
(それってゲームのマスターギアのストーリーモードで僕が所属国家に選んだ国じゃないか)
マスターギアのストーリーモードでは、スタート時に五つの惑星国家から自分が所属する国家を選ぶことができて、その中の一つがベット・オレイユである。
ベット・オレイユは人口の八割が「シメール」と呼ばれる獣人で、ハジメは前世の世界の友人である弾の強いすすめでこのベット・オレイユを選んだのだった。
「ニノマエハジメさんですか、少し変わったお名前ですね? それで先程のアンダーギアで私達を助けてくれたのって貴方なんですか?」
「アンダーギア? 確かに助けたのは僕だけど、サイクロプスはアンダーギアじゃなくてマスターギアですよ?」
「………………はい?」
ファムの質問にハジメが答えると、彼女は目を見開いて固まった。いや、彼女だけではない。ソルダは明らかに不機嫌そうな顔に、フィーユは困ったような顔になり、他のケモノ耳男女も笑いながらハジメを見ていた。
(ん? 一体どうしたんだ?)
「サイクロプス……それにマスターギア、だと? ……まあ、いい。それでハジメさん、と言ったな? この艦の艦長と話をしたいのだが、会わせてもらえないだろうか?」
「この艦の艦長? この艦、リンドブルムを
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