第16話
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持っていないな。ついでだし、買って行こう」
私たちも水着を買うことが決定した。しかし、勝手がいまいちわからない。どういうものを選べばいいのだ?
「あら、リアスが試着室に向かったわ」
おお、いいタイミングだ。こういうのは人の意見を訊くべきだからな。せっかくなのでナギの意見を聴いてみよう。
「ちょっと、ゼノヴィアちゃん!?」
副部長が声をかけてくるが気にすることはない。偶然を装えばいいのだからな。
Side out
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Side 渚
「こんなところで何をしているんだ? それにその格好も・・・・・・」
「ゼノヴィア、それに朱乃先輩」
声をかけられたので、振り返るとそこには見知った二人がいた。
「奇遇ですわね」
「そうですね。それにしても、珍しい組み合わせじゃないですか」
あまり接点があったと思えない二人が一緒にいることに少し驚く。
「なに、偶然ばったりと会ってな。買い物に付き合ってもらっているのさ」
手に提げたバックから、購入したものを見せてくれた。
「待たせたわね――――なんでここにいるのかしら?」
「学校用の水着しか持ってないので、買おうと思ったのさ。そしたら、ナギがいたものでね。副部長は私に付き合ってくれてな」
着替え終わったリアス先輩が試着室のカーテンを開ける。しかし、そこには僕だけでなくゼノヴィアと朱乃先輩もいたので、疑問に感じたようだ。
「そうなの、偶然ね(この二人・・・・・・あとをつけてきたのかしら?)」
「ところで、ナギのその格好はなんだ?」
「先日の事件の罰よ。買い物に付き合わせるだけじゃ、足りないと思って着させたの。それより、どうかしら?」
僕がメイド服の理由を説明しながら、リアス先輩が水着の感想を求めてきた。いつぞやの裸エプロンの感想を求められたときよりは簡単だな。
リアス先輩が着ているのは、切れ込みが鋭いワンピースの水着。色は髪に合わせた紅。太ももがまぶしいです。似合っています。でも・・・・・・・。
「似合ってはいるんですが、あんまりリア―――お嬢様のイメージと合わない気がします」
正直な感想を述べる。名前で呼びそうになったので、修正した。
「そうね。私もそれは感じていたわ。これはやめましょう」
そう言って、リアス先輩は再び試着室に引っ込んだ。てか、自分でもそう思ったのならなぜ着たんですか? う〜ん・・・・・・女性というのは謎である。
「あらあら、せっかくですから、私もナギくんに見てもらいましょうかしら」
「賛成だ。ナギ、しっかりと見てくれよ?」
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