第14話
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鎧を身に纏った青年だった。
「『神滅具』の1つ、『白龍皇の光翼』・・・・・・。鎧ということは『白龍皇の鎧』ということか。『赤龍帝の籠手』同様忌々しい限りだ」
コカビエルは嫌悪感を隠さずにそう言った。兄さんたちは新たな闖入者に警戒していた。
「俺はお前を回収してくるようにアザゼルから言われたんだが・・・・・・・どうやら俺が手を下すまでもなさそうだな」
青年は僕を値踏みするように見ると、満足そうにうなずきながら言った。
「コカビエルごときだったら、キミで十分倒せそうだ。傍観でもさせてもらおう」
「ふんっ! ならそこで見ているがいい! 構えろ人間!」
青年の発現を歯牙にもかけずに、槍を投擲する体制にコカビエルが移行する。
「お互い全力の一撃を撃ち合いましょう。まさか、断りませんよね?」
少し挑発するようにコカビエルに言った。
「ふん。いいだろう。受けて立ってやる。さあ! こい!」
コカビエルが体育館を消し飛ばした時より大きな光の槍を構える。
対する僕は散らばったオーラや魔力、譲渡された力、自身の魔力を一度に放出できる限界量まで高め、圧縮する。ライザー戦の時のおよそ10倍は僕に上乗せされた。それほど以外ではないが、兄さんから譲渡された力がとても大きい。割合的には5割を占めている。これが神滅具の力と言うことだろう。
そして、緊張感が高まる中、僕はその一撃を放った。
「『神討つ剣龍帝の咆哮』ッッ!!!」
聖なるオーラ、各人の魔力が兄さんから譲渡されたオーラによって、全体的に赤みを帯びた虹となる。今の僕が放てる最高の一撃がコカビエルに向かって突き進んだ。
「ハァァァァァァァァァッッ!!!」
コカビエルが巨大な光の槍を投げる。渾身の投擲と言っていい一撃だった。
しかし、槍と魔力砲は数秒間拮抗したように見えたが、『神討つ剣龍の朱閃』によって、コカビエルの光の槍は消し飛ばされる。コカビエルは光の壁を作ったが、即席の壁では持ち堪えられるはずもなく、魔力の嵐に飲み込まれた。
『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide』
「・・・・・・さすがにやり過ぎだろう。これでは連れて帰ることができん」
さっきと同じ機
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