暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第13話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ランダルを扱える領域まで達していないぞ!?」

「それはそうだ。ヴァチカンでも人工的なデュランダルの使い手はいない」

「では、なぜだ!」

「イリナや現存する人工聖剣使いと違い、私は数少ない天然ものだ」

 バルパーは絶句している。ゼノヴィアは真に聖剣に祝福された者だったのか。

「デュランダルは想像を遥かに超える暴君でね。触れたものは何でも切り刻む。私の言うことをろくに聞いてくれないんだ。だから、異空間に閉じ込めておかないと危険極まりなくてね。使い手の私ですら手に余る。さて、フリード・セルゼン。お前のおかげで、エクスカリバーとデュランダルの頂上決戦ができる。一太刀で死んでくれるなよ?」

 好戦的な笑みを浮かべ、デュランダルはエクスカリバー以上の聖なるオーラを帯び始める。僕の聖魔剣をも超えていた。

「そんなのありですかあぁぁぁ!? ここにきてのチョー展開! クソッタレ! そんな設定いらねぇんだよぉぉぉぉぉぉぉ!」

 フリードが叫び、ゼノヴィアへと殺気を向ける。ゼノヴィアは無造作にデュランダルを横に薙いだ。

―ガギィィィィィィィィン!

 透明になっていた聖剣が砕けて姿を現す。横薙ぎの余波で校庭が抉れていた。

「所詮は折れた聖剣か。デュランダルの相手にもならない」

 つまらなそうに嘆息するゼノヴィア。すさまじい破壊力だった。『破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクラクション)』とは比べ物にならない。

「マジか! マジですか! 伝説のエクスカリバーちゃんが木端微塵かよっ! これは酷すぎる! 折れたものを再利用しようとしたのがいけないんでしょうか!」

 殺気の弱まった彼に僕は接近する。対応できていない! チェックメイトだ!

―バギィィィィィィィィン!

 彼は聖魔剣をエクスカリバーで受け止めようとしたが、儚い金属音が鳴り響き、エクスカリバーは砕け散った。

「見ていてくれたかい? 僕らの力はエクスカリバーを超えたよ」

 そのままの勢いで、フリードを斬り払った。


Side out





■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■





Side 渚


 祐斗の一撃を受けて、フリードは鮮血をしたたらせている。祐斗は目標であったエクスカリバーを超えることができた。しかし、生きる目的を一つ失った。まあ、祐斗ならなんの問題もないだろう

「バ、バカな・・・・・・・・。聖魔剣だと? あり得ない・・・・・・・。相反する力が混じり合うことなどないはずがないのだ・・・・・・・・」

 バルパーは表情を強張らせている。忘れるところだったけど、まだ終わったわけじゃない。バルパーを倒さない限り、祐斗のような存在が増えてしまう。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ