第13話
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それでも、僕の一撃を彼は受け止めた。本当に大した「はぐれ悪魔祓い」だ。
それでも、彼のエクスカリバーを覆うオーラは、僕の聖魔剣のオーラによってかき消されていく。
「ッ! その駄剣が、本家本元の聖剣を凌駕すんのか!?」
驚愕の声を出すフリード。
「それが真のエクスカリバーならば、勝てなかっただろうね。でも、そのエクスカリバーでは、僕と同志の想いは断ち切れない!」
「チィ!」
舌打ちをして、彼はバックステップをする。
「伸びろぉぉぉぉぉぉ!」
エクスカリバーが無軌道に激しく動きながらこちらに迫ってきた。これは・・・・・・『擬態の聖剣』か!
四本の聖剣を合わせたんだから、四本の能力を使えるというわけだね。さらに先端から分裂して、高速で迫ってくる。こっちは『天閃の聖剣』か。
三次元的な攻撃をすべて防いでいく。殺気が読みやすいので対処が楽なのだ。
「なんでさ! なんで当たらねぇぇぇ! 無敵の聖剣様なんだろぉぉぉぉぉ!」
どうやら、彼も焦り始めたようだ。
「なら、こいつも追加で行ってみようじゃねぇかぁぁぁぁ!」
聖剣の先端が消えた。『透明の聖剣』の透過能力だろう。だけど、さっきと変わらず殺気が読みやすいのだから、見えなくても関係ない。
透明な刀身と僕の聖魔剣が火花を散らす。僕は彼の攻撃をすべていなした。
「ッ!」
目元を引きつらせ、驚愕するフリード。
「そうだ。そのままにしておけよ」
横殴りにゼノヴィアが乱入してきた。左手に聖剣を持ち、右手を宙に広げる。
「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」
言霊を唱えるゼノヴィア。なにをするつもりだ?
疑問を抱きながらゼノヴィアの方を見ると、彼女の周囲の空間が歪んでいた。そして、彼女はその歪みに手を突っ込み、そこから1本の聖なるオーラを放つ剣を引き出した。
「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。――デュランダル!」
デュランダル! エクスカリバーに並ぶほど有名な聖剣だ。切れ味だけなら聖剣の中でも最強の剣。なぜ、彼女が?
「デュランダルだと!」
「貴様、エクスカリバーの使い手ではなかったのか!」
バルパーだけでなくコカビエルもが驚きを隠せないようだ。
「残念。私はもともと聖剣デュランダルの使い手だ。エクスカリバーは兼任していたにすぎない」
そう言って、彼女はデュランダルとエクスカリバーを構える。聖剣の二刀流だ。
「バカな! 研究はデュ
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