第11話
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に入り炎を瞬時に凍らせた。
「くらいなさい!」
そして、朱乃先輩の後ろから、リアス先輩がケルベロスに向けて滅びの魔力の塊を放つ。しかし、他の二つの首がそれを迎え撃つように炎の弾を吐きだした。
空中でしのぎを削る。リアス先輩の魔力とケルベロスの火炎。しかも、追加でケルベロスは炎の弾を発射しているので、徐々にリアス先輩が押され始めた。
「隙あり」
しかし、小猫ちゃんがケルベロスの頭に拳を打ち込んだことで、さらに追加の炎の弾を発射させないようにする。
「くらいなさい」
朱乃先輩が得意の雷をケルベロスへと落とす。追撃でリアス先輩の魔力もケルベロスの脇腹に直撃した。ケルベロスの脇腹はリアス先輩の魔力によって、ごっそり持ってかれているが、いまだにケルベロスの眼光は鋭い。まだまだ、動くことができるようだ。
そんな中、後ろに気配を感じて振り返る。そこにはもう一匹のケルベロスがいた。
「兄さん、アーシアさん、後ろだ!」
すぐさま、2人に注意を促し駆け出す。
「ガァオァァォァォァォォォ!ッ」
叫び声をあげながら、ケルベロスも駆け出してきた。
目と足を強化し、祐斗には少し劣るであろう速さで接近する。そして、ケルベロスが振るう前足を、続いて噛みついて来ようとする首を避ける。
「セイッ!」
回避した首をすれ違いざま一閃。何の抵抗も感じさせることなくケルベロスの首を落とした。ケルベロスの傷口から血があふれ出す。宙を舞う首は塵になった。
「加勢に来たぞ」
そう言いながら現れたのは、青い髪に緑のメッシュが入ったゼノヴィアさんだった。彼女は僕と同様に首を斬り飛ばす。これで残る頭は一つ。宙を舞っていた首は僕が斬ったのと同様に、塵となって消えた。これが魔を滅する聖剣の力なのだろう。
「聖剣の一撃。魔物に無類のダメージを与える」
即席の連携。僕よりゼノヴィアさんの方が効果的な攻撃ができるので、ケルベロスの注意を僕が引きつけている間に、彼女がケルベロスの胸元に聖剣を突き刺した。
その瞬間、ケルベロスの体が塵と化し宙に霧散していった。これで、こちらの方は一応片付いた。リアス先輩たちの方を見る。
「部長! 朱乃さん! ケルベロスを屠れるだけの力を得ました!」
どうやら、大丈夫そうだ。兄さんもどの程度倍加すれば相手を倒さるか判断がつくようになったらしい。後で、『赤龍帝の籠手』のおかげだと知って、ちょっとガクッとなったのは、この時の僕はまだ知らない。
「イッセー! あなたの譲渡を私と朱乃、二人同時にできないかしら?」
「・・・・・・・・どちらも倍加した力の七割か八割しか、譲渡できませんけど可能です!」
兄さん
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