第11話
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はいったい・・・・・?」
兄さんがみんなの気持ちを代弁するように言った。
「四本の聖剣を一つにするのだよ」
バルパーはおかしそうに口にした。
「バルパー、あとどれくらいでエクスカリバーは統合する?」
『ッ!』
空からコカビエルの声が聞こえると、みんなに緊張が走った。視線を空中に移す。そこには月明かりを背に浴びるコカビエルの姿があった。
「五分もいらんよ、コカビエル」
「そうか、では頼むぞ」
コカビエルはバルパーに向けていた視線を、僕たちの方に移した。
「サーゼクスは来るのか? それともセラフォルーか?」
「お兄様とレヴィアタン様の代わりに私たちが――」
―ヒュッ! ドオオォォォォォォォォォォォォンッ!
何かを投擲するような音のあとに、爆音が辺り一帯に鳴り響いた。
爆風が生じる。そして、爆風が発生した場所にあった体育館は跡形もなく消し飛んでいた。
「つまらん。まあいい、余興にはなる」
体育館があったところには、光の槍が突き刺さっていた。ただし、以前に見たものよりも数十倍の大きさだったが。
「さて、地獄から連れてきた俺のペットと遊んでもらおう」
―パチン
コカビエルが指を鳴らす。すると、暗闇の中から何かが近づいてきた。
「ケルベロス!」
忌々しそうにリアス先輩が言った。3つの首を生やしたいかにも狂暴そうな犬。地獄の番犬と言われる存在だ。
「本来は地獄。つまりは冥界へ続く門の周辺に生息しているのだけれど、人間界に持ち込むなんて!」
「ヤバいんすか?」
「兄さん、首が三つある犬がヤバくないわけないだろ!」
「ナギの言うとおり! 消し飛ばすわよ!」
リアス先輩は気合が入っているな。さて、僕もやりますか・・・・・・・。
「『白銀魔術礼装』」
右手に握った鞘に収まりし魔剣が黄金色の聖約へと変わる。そして僕の髪が銀色に染まった。
「イッセー、あなたは今回サポートよ! 倍加した力を仲間の誰かに譲渡して、強化させなさい!」
「わかりました!」
兄さん後方へと下がる。もともと、サポート役のアーシアさんと一緒だ。
「なら、僕が兄さんの護衛になります」
「頼んだわ、ナギ! 朱乃!」
僕も後退する。リアス先輩は朱乃先輩とともに空へ舞う。ケルベロスは二人の方に飛び出していった。
首の一つがリアス先輩に向けて、炎を吐いた。
「リアルに怪獣だね」
「そうだな」
なんだか、感慨深く感じながら見守る。
「甘いですわ」
リアス先輩に向かって吐かれた炎は、朱乃先輩が前
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