第10話
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をした。まあ、二匹逃したがな」
嘲笑しながらコカビエルは言った。どうやら、祐斗とゼノヴィアさんは無事らしい。
「アーシア!」
兄さんがアーシアさんを呼んで、イリナの治療をさせる。傷は治って、息も落ち着いていた。
「交渉などに興味はない。まあ、妹を犯してから殺せば、サーゼクスの激情が俺に向けられるかもしれないがな」
こちらのことは気にもしていないようだ。リアス先輩は侮蔑したような目でコカビエルを睨む。僕も顔をしかめた。自然とリアス先輩を庇うように前に出るが、コカビエルは僕の事など一向に気にしていないようだ。
「お前の根城である駒王学園を中心にこの町一帯で一暴れさせてもらう。そうすればサーゼクスも出てくるだろう」
「もしかして戦争が目的か?」
僕はそうつぶやいた。コカビエルはうれしそうな表情を浮かべて、僕の言葉に反応する。
「その通りだ人間! 脆弱ながらに頭は回るのだな。そいつの言う通りミカエルに喧嘩売ろうとエクスカリバーを盗んだが、よこしたのは相手にならない聖剣使いだった。だから、悪魔のサーゼクスの妹の根城で暴れるんだ! あの大戦が終わってから、俺は退屈でしょうがない! アザゼルもシュムハザも戦争には消極的だ! それどころか神器の研究に没頭し始めた! あんなクソの役にも立たないものを!」
堕天使の組織は神器を集めているのか・・・・・・。目的は禍の団対策だろう。
「とにかく、俺はこの町で聖剣をめぐる戦いをさせてもらう。戦争をするためにな!」
「戦争狂が」
唾棄するようにリアス先輩がつぶやいた。まったくもって同感です。
「ひゃははは! 最高でしょ? 俺のボスって。イカレ具合が素敵に最高さ。こんなご褒美もくれるしね」
そう言って、フリードが取り出したのは、エクスカリバーだった。しかも、両手に一本ずつ持ち、腰にも一本ずつ帯剣している。計四本だ。
「右のが『天閃の聖剣』、左のが『夢幻の聖剣』、腰のが『透明の聖剣』。そしてさっきそこのいる娘さんから『擬態の聖剣』もゲットしちゃいました。しかも聖剣を扱える因子をバルパーのじいさんからもらってるから、全部使えるハイパーな状態だぜ? ひゃははははは!」
狂ったように笑うフリード。コカビエルのことをイカレてると言ったが、人のことなど言えないだろう。
「バルパーの聖剣研究、ここまでくれば本物か。俺の作戦についてきたときは正直怪しいものところだったがな」
「エクスカリバーをどうする気なの!?」
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