第10話
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しら?」
リアス先輩の声がしたので首をそちらに向ける。どうやら、逃げることはできないようだ。
「えっと・・・・・・似合ってますよ?」
“?”がついてしまったが仕方ないだろう。リアス先輩のエプロンはアーシアさんよりきわどい裸エプロンでした。布地の面積が少なすぎる。しかもその場で1回転したので、見えてはいけない部分まで見えそうになりました。
「さあ、これで料理開始よ」
「は、はい!」
二人が台所に立ちます。少々手ぜまに感じているみたいです。
そんなことより、後ろ姿が全裸に等しいので、兄さんが失血死しそうです。僕は鼻血などは出ていませんが、顔が熱いのでおそらく真っ赤になっているでしょう。
「ただいま〜」
どうやら、父さんが帰ってきたようです。
「ブハァッ!」
あ、鼻血を出しました。やはり、父さんは兄さんの父ですね。兄さんと仲良く鼻に、ティッシュを詰めています。
「父さん幸せだ。1日の仕事の疲れが吹っ飛んだよ」
「ああ、俺もだよ。なんか、いろいろ辛いことを一瞬忘れられたね」
「渚はどうだ?」
「僕はノーコメントで」
話を振られたので、黙秘権を行使した。
「イッセー、渚はむっつりだと思うがどう思う」
「父さんの言うとおりだと思うぜ」
なぜか不当な評価をされたんですけど・・・・・・・。
「しかし、若い子はいいな! 肌の張りが違う! 母さんとは―――」
母さんが父さんの後ろに近づいて行った。さながら、ジョー○のように。ネタで言うなら、志○、後ろ!、後ろ! 的な感じ。
「母さんとはなんですか? お父さん」
一瞬で父さんの顔が青ざめた。鼻に詰めていたティッシュが落ちる。視線で助けを求められているように感じるが、僕も兄さんも父さんから視線を外す。
「か、母さん! えっと、その、あれだよ! あれ!」
「あれですか・・・・・・・。O☆HA☆NA☆SHIですね」
「「(父よ、安らかに眠れ)」」
僕と兄さんの心はシンクロしていた。
母さんは父さんのシャツの襟をつかんで引きずって行った。父さんの顔は絶望に染まっていた。
「兄さん」
「なんだ?」
「口は災いのもとだね」
「ああ、そうだな・・・・・・・」
二人の裸エプロンで興奮していた兄さんも、母さんの覇気を感じて一気になりを潜めたらしい。ニヤニヤした表情が一変している。僕と兄さんは1つ賢くなったようだ。
ちなみにだが、リアス先輩とアーシアさんの二人は裸エプロンのまま料理を作った。・・・・・・裸エプロンのせいではないと思うが、いつもよりおいしく感じた。
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