第9話
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Side リアス
「エクスカリバーの破壊ってあなたたちね・・・・・・・」
私は額に手を当てて、顔をしかめる。
力の流れがおかしかったので、ソーナと原因を探りに行ったら、そこにいたのはナギとイッセーと小猫とソーナの眷属のサジくんだった。とりあえず、場所を変えることになり近場の公園へと移動する。
現在その四人は、移動した公園にある噴水の前で正座をしている。いえ、正座をさせているわ。ソーナは一対一で話している。私は左から順にイッセー、ナギ、小猫の順番で正座させていた。
「サジ。あなたはこんなにも勝手なことをしていたのですね? 本当に困った子です」
「あうぅぅぅぅ・・・・・・・。す、すみません、会長・・・・・・・」
ソーナは自分の眷属に冷たい表情で詰め寄っていた。サジくんは余程恐怖を感じているのか、顔の色が真っ青ね。
「祐斗はそのバルパーを追って行ったのね?」
「はい。ゼノヴィアたちと一緒だと思います。・・・・・・・な、何かあったら連絡をよこしてくれると思いますが・・・・・・」
発案者であるイッセーに質問をする。いつもの祐斗なら連絡をくれるでしょうけど、今は無理でしょうね。
「復讐の権化と化した祐斗が悠長に連絡をよこすかしら?」
イッセーは「その通りです」といった表情を浮かべた。私はため息をつきながら、小猫へと視線を移す。
「小猫」
「・・・・・・・・はい」
「どうしてこんなことを?」
「・・・・・・・祐斗先輩がいなくなるのは嫌です・・・・・・・」
小猫の正直な想いに、怒りと言うよりも困惑の感情が出てくる。小猫は小猫なりに思うところがあったようね・・・・・・。
「・・・・・・過ぎたことをあれこれ言うのもね。ただ、あなたたちがやったことは大きく見れば悪魔の世界に影響を与えるかもしれないのよ? それはわかるわよね? 」
確かにナギは人間だけど、彼はほぼ悪魔側の陣営と言っていい。
「「はい」」
「・・・・・・・はい」
3人で声をそろえて返事をされた。
「すみません、部長」
「申し訳ありませんでした」
「・・・・・・・ごめんなさい、部長」
3人が頭を下げる。はぁ、どうやら3人とも反省しているようね。
―ペシッ! ペシッ! ペシッ! ペシッ! ペシッ!
何の音かしらと思って音源の方を見ると、ソーナがサジくんお尻を叩いていた。高校生がお尻を叩かれている光景は、見るに堪えないわね・・・・・・・。
「あなたには反省が必要ですね」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん! ごめんなさい、ごめんなさい! 会長、許してくださいぃぃぃぃ!」
「ダメです。お尻を千叩きです」
―ペシッ! ペシッ
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