第9話
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(く、くるしい・・・・・・息が・・・・・・・)
3人抱きしめられる際に、僕の顔はリアス先輩の豊かな胸へと埋められてしまい、呼吸ができなくなっていた。ある意味羨ましいだろうが、このままでは死んでしまう!
「下僕の躾は主の仕事。あなたは発案者なのだからお尻叩き千回よ♪」
リアス先輩がそう言って、離れて行った。
(プハ! ようやく呼吸できる・・・・・・・)
酸素のありがたみを感じながら、呼吸を繰り返していると、兄さんがこちらをすまなそうに見ていた。なんだろう?
「部長、俺より部長のおっぱ―――じゃなくて、俺が発案者だとしたら渚は実行犯です! ここは実行した渚の方が悪いと思いますっ! 同罪だとしても、教唆した俺より実行犯の渚を先にするべきですっ!」
え? 兄さん何言ってるの? ていうか、今「おっぱい」って言いかけたよね? 何を言うつもりだったんだ?
「そうね・・・・・・・。それもそうかしら(イッセーったらもしかして私のサポートを? このチャンスを活かせということね!)」
(あるぇ〜? もしかして、売られた・・・・・・?)
そんな風に考えると、兄さんが僕の方をドヤ顔で見てきた。弟を売って、ドヤ顔なんかするんじゃないよ・・・・・・・。
「それじゃあ、この件が終わったらナギは買い物に付き合うこと。いいわね?」
「・・・・・・・わかりました(あれ? 思ったよりきつくなさそうだな。荷物持ちってところだろうか?)」
兄さんも「バ、バカな・・・・・・」と言った表情をしている。
「さて、これでナギへの罰は決まったわ。イッセーお尻をこっちに向けなさい」
今度は、こっちが兄さんに向かってドヤ顔をしたやった。しかし、兄さんはこれからやってくる尻の痛みに恐怖していて、こちらを見る気配がない。チラッと小猫ちゃんのほうを見ると、やれやれといった感じで肩をすくめていた。
「ア、ア、アアアアァァァァァァァァァァァァッッ!! くぁwせdrftgyふじこlpッッッ!!!」
兄さんの悲鳴が公園に響き渡った。・・・・・・最後の方は何を言っているのかわからなかったけど・・・・・・。
「・・・・・・・南無」
小猫ちゃんが兄さんに向かってつぶやいた。別に兄さん死んでないからね?
「それより、小猫ちゃん。リアス先輩は何を買うつもりなのかな?」
「・・・・・・・鈍感です」
小猫ちゃんがぽつりとつぶやく。
「鈍感? いやいや、それが恋愛のことを言ってるんだったら勘違いだよ。僕みたいな女顔がモテるわけないだろう?」
「・・・・・・・自覚があるようで自覚がないんですね」
小猫ちゃんの少し憐れみを含んだ視線が僕に向けられた。僕は当然のことを言っただけだと
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