第9話
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! ペシッ! ペシッ! ペシッ!
ソーナったら、手に魔力を込めているわね・・・・・・・。あの子のお尻大丈夫かしら?
「イッセー、余所見をしない」
「は、はい!」
チラチラとソーナたちの方を見ていた。イッセーを注意する。
「使い魔を祐斗の探索に出させたから発見しだい、部員全員で迎えに行きましょう。それからのことはそのときに決めるわ」
「「「はい」」」
3人の返事を聴いて、そのあと私は3人をまとめて抱きしめた。
「バカな子たちね。本当に心配ばかり掛けさせて・・・・・・・・」
抱きしめたイッセーと小猫の頭を撫でる。ナギは私の胸の中だわ。イッセーは横目で羨ましそうな目で見ているわね。べ、別にナギのことは誘惑しているわけじゃないわよ!
「うわぁぁぁぁん! 会長ぉぉぉ! あっちはいい感じで終わってますけどぉぉぉぉぉ!」
「よそはよそ。うちはうちです」
―ペシッ! ペシッ! ペシッ! ペシッ! ペシッ!
よく親が言いそうな言葉を言いながら、ソーナはお知りを叩き続けた。
「さて、イッセー。お尻を出しなさい」
「え? 部長・・・・・・許してくれたんじゃ?」
私はニッコリ微笑みながら、イッセーに言う。
「下僕の躾は主の仕事。あなたは発案者なのだからお尻叩き千回よ♪」
私はソーナにならって、手に魔力を纏わせた。
Side out
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Side 一誠
「下僕の躾は主の仕事。あなたは発案者なのだからお尻叩き千回よ♪」
部長は紅い魔力で包んだ右手を俺に向けてくる。
(バ、バカなぁぁぁぁぁぁぁぁ! お、俺も匙と同じように尻を叩かれるのか!? 魔力の込められた手で!?)
俺に向かった告げられた一言に、驚愕する。
(しかも、部長の魔力は消滅。俺の尻が死んでしまう! 何とか・・・・・・何とかしなくては!)
普段はエロいことにしか使うことのない脳みそをフル回転させ、どうにかして尻を叩かれるのを回避しようと考える。
そんな中、先ほどの光景を思い出す。そう、渚が部長の胸に顔をうずめていたときのだ。羨まし―――じゃない。今考えるべきことはそれではない。
とにかく、俺が発案者なら渚は実行犯だ! これを指摘すればいいんだ! 仮に同罪になったとしても、実行犯の渚の方が先に罰が執行されるはず。その間に何とか逃げ出せれば問題ない!
(イケる! これなら俺の尻は無事だ! すまない、渚。俺の尻のために犠牲になってくれぇぇぇぇぇぇ!)
Side out
Side 渚
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