第8話
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のままだと、会長にも害がありそうだ! 俺が力を吸収するから、今のうちに倒せ!」
匙くんが作戦を提案する。本当なら、みんなでフルボッコが最適なんだろうが、祐斗のこともある。妥協してこの作戦だろう。
「・・・・・・仕方ないか。確かにフリードはここで倒した方がいいだろう。奪われたエクスカリバーはあと二本ある。そちらに期待しよう」
「ハッ! 他の使い手より俺の方が強いんだぜ? 俺を倒したら満足な聖剣バトルはできませんことよ?」
不敵な笑みを浮かべてフリードが言った。祐斗はそれを聞いて、目元を引きつらせている。余計なことを言ってくれたみたいだな。
「ほう、『魔剣創造』か? 使い手の技量次第で無類の力を発揮する」
フリードの後方から、声が聞こえた。そちらの方に視線を向けると、神父の格好の初老の男性。
「・・・・・・・バルパーのじいさんか」
『!』
全員が目を見開いた。バルパーと言うことは、こいつがバルパー・ガリレイってことか。
「バルパー・ガリレイ!」
祐斗が憎悪のこもった視線で睨んでいた。
「いかにも」
男は堂々と肯定した。この男が祐斗の仇。
「フリード、体に流れる聖なる因子をできるだけ聖剣に集めろ。それでそのラインは斬れる」
「りょぉかぁい!」
聖剣のオーラが一層とよくなっていき、フリードはそれを振るうと、匙くんと繋がっていたラインは斬れてしまった。
「逃げさせてもらうぜ! 次に会う時に決着だ!」
捨て台詞を佩いて、逃げようとするフリードだったが―――。
「逃がすと思うか?」
ゼノヴィアさんが、フリード目掛けて斬りこんでいく。
「やっほー」
どうやら、イリナも来たらしい。これで、形勢は圧倒的にこちらが有利となった。
「撤退だ! バルパーのじいさん。コカビエルの旦那に報告しに行くぜ!」
「致し方あるまい」
「それじゃあね♪」
ゼノヴィアさんと斬り結んでいる最中に、フリードは懐から出した閃光弾を取り出し、地面へと叩きつけた。
―カッ!
眩い光が辺りを包んで、僕らから視界を奪っていく。視力が戻った時には、フリードもバルパーもそこにはいなかった。
「逃げられたか・・・・・・。どうしま―――」
「追うぞ、イリナ」
「うん!」
みんなの意見を訊こうとした矢先に、ゼノヴィアさんとイリナは駆け出してしまった。
「僕も追わせてもらおう! 逃がすか、バルパー・ガリレイ!」
祐斗は二人を追うようにして、駆け出して行ってしまった。
「おい! 祐斗!」
「木場! ったく! なんなんだよ!」
兄さんも声をかけるが、祐斗はそのま
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