第8話
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「まだやれるよ!」
兄さんのサポートを祐斗は拒否した。大分頭に血が上っているようだね。
「ハハハ! エクスカリバーを見る顔が怖いねぇ。もしかして憎悪とか持ってる?」
相変わらず、調子が狂うというか、いらいらするしゃべり方だ。
飛び出すフリードを祐斗が魔剣で受け止めようとするが、あっけなく砕かれる。これはまずいと思って、兄さんに譲渡を促そうと兄さんの方を向くと、兄さんは小猫ちゃんに持ち上げられていた。
「・・・・・・・イッセー先輩。祐斗先輩を頼みます」
ピッチャー小猫、大きく振りかぶって・・・・・・投げました。今のことを表現するならこんな感じだろう。
「うおおおおおおおおっ! 小猫ちゃぁぁぁん!」
悲鳴を上げながら、祐斗に向かって飛んでいく兄さん。
「木場ぁぁぁぁぁ! 譲渡するぞぉぉぉぉぉ!」
「うわっ! イッセーくん!?」
空中で覚悟を決めたらしい兄さんは、祐斗に飛びつき力を譲渡した。
『Transfer』
音声が発せられると、祐斗に兄さんの力が譲渡され、祐斗の体をかなりの魔力が覆う。
「もらった以上は使うしかない!『魔剣創造』ッ!」
周囲一帯に魔剣が生える。
「チィッ!」
フリードは自身に向かって伸びてくる魔剣を横薙ぎに聖剣を振るい破壊していく。
祐斗はそのうちに、すきを見つけて魔剣を足場に駆け出した。しかし、フリードは祐斗を目で追うことができているようだ。
そんな中、祐斗は足場の魔剣を抜き放ち、フリードへと投擲していく。その数はどんどんと増えていき、四方八方からフリードに向かって投げられた。
「面白いサーカス芸だね。腐れ悪魔がぁぁぁ!」
フリードはうれしそうな顔を浮かべて、飛んでくる魔剣をすべて払いのけた。
「俺様のエクスカリバーは『天閃の聖剣』! 速度だけなら負けないんだよぉぉ!」
おいおい、びっくりだな。剣先が強化してないとはいえ目で追えなくなってきたよ。
そして、フリードは周囲の魔剣を破壊しつくし、祐斗に向かって駆け出して斬りかかる。
「ダメか!」
祐斗は魔剣で防御するが、聖剣によって砕かれてしまう。
「死・ね!」
祐斗に向かって、聖剣が振り下ろされようとしていた。しかし、フリードは急に体勢を崩す。
「やらせるか!」
匙くんか。フリードに繋がっているラインを引っ張って体勢を崩させたみたいだ。そして、そのラインは淡い光を放っていて、光はフリードから匙くんの方へ流れていた。
「木場! もう文句言っている状態じゃない! そいつを倒せ! エクスカリバーの方は後だ! こ
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