第7話
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扱いだよね? 何この選択肢!? どっち選んでも危険だろ!?)
内心とても動揺しながら、なんとか口を開く。
「と、とりあえず、こんな所じゃなんだから、どこかでゆっくり話そう」
「わかった」
僕にできたのは少しの間、問題を先送りにすることだけだった。
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移動してやってきたのはどこにでもファミレスだ。ただ、オーフィスの格好のせいで目立ってはいる。僕は、着ていた神父服を脱いで制服に戻っている。
「それで・・・・・・なんで力を貸してほしいのかな?」
「我はグレートレッドを倒したい。そして、静寂なる世界へ戻りたい」
とりあえず、メニューを見てオーフィスがガン見していた、チョコレートパフェと飲み物を頼んで話を進める。
「静寂なる世界?」
「次元の狭間。我の故郷」
ふむ。自分の家に帰りたいけど、そこには他のドラゴンがいるから戻るために力が必要・・・・・・と言うことか。・・・・・・ホームシック?
「え、えと、僕以外にそういう仲間はいるのかな?」
オーフィスはしばし考えるようなそぶりを見せる。
「仲間ではないけど、グレートレッドを倒すのに力を貸すから、力を貸してほしいと頼まれたから、それに同意している」
おそらく『禍の団』のことだろう。そもそもの疑問なのだがグレートレッドを倒さないと、そこに住めないのだろうか?
「どうしても、そのグレートレッドを倒さないといけないのかい?」
オーフィスは無言でうなずいた。
「協力してくれてる人たちは何をしてるのさ?」
「我は知らない。興味がない」
あ〜・・・・・・・。思いっきり利用されてるわけか。
「お待たせしました。チョコレートパフェです」
お姉さんが注文していたパフェを持ってきた。
「ごゆっくりどうぞ」
お姉さんはパフェと伝票を置いて去っていた。僕はパフェをオーフィスの方に移動させる。
「?」
「食べていいよ」
どうやら、オーフィスは僕が食べると思っていたらしい。しかし、僕がオーフィスの方にパフェをやると、スプーンで食べ始めた。
「おいしいかい?」
「・・・・・・・・(こくん)」
無表情のように見えるが、少しだけ笑みを浮かべているように見えた。外見相応に甘いものが好きなのだろうか?
そのまま、オーフィスは一心不乱にパフェを食べ続けた。少しだけほほえましく感じたのは胸にしまっておこう。
「それで、力を貸してくれるのか?」
「そんなことより、少しじっとしてて」
そう言いながら、備え付けらえているナプキン
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