第6話
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れた祐斗も、毒ガスによってその体を蝕まれていた。その時、たまたまイタリアに来ていたリアス先輩に拾われ、今に至る。
祐斗の過去を聞いて、みんなが思ったのは凄まじいの一言に尽きるだろう。
「うぅぅぅぅ・・・・・・」
匙くんは泣いていた。号泣と言って差し支えないだろう。
「木場! 辛かっただろう! きつかっただろう! 畜生! この世には神も仏もいないのか! 俺はぁぁぁぁ、非常にお前に同情している!」
祐斗の手を取って、泣きながらうんうんとうなずいている。祐斗は少し引き気味だ。
「俺はイケメンのお前が正直いけ好かなかった! だが、そういう話なら別だ! 俺も協力しよう! ああ、やってやる! 会長のしごきをあえて受けよう! 俺たちでエクスカリバーの撃破だ! 俺もがんばるから、お前もがんばって生きろ! そして、救ってくれたリアス先輩を裏切るな!」
なんというか・・・・・・匙くんは熱いですね。でも、いいやつだ。少し感動したよ。
「よし! いい機会だ! 俺の話もちょっと聞いてくれ!」
匙くんは気恥ずかしそうにしながらも、意気揚々と話し出した。
「俺の目標は―――ソーナ会長とできちゃった結婚することだ!!」
自信満々に話し出す匙くん。ただし、僕と祐斗、そして小猫ちゃんの視線は冷たくなった。
(((ああ、匙くん(先輩)も兄さん(イッセーくん)(イッセー先輩)と同じなんだ(ですね)・・・・・・)))
三人の気持ちがシンクロした時だった。
兄さんは同志を見つけた喜びに浸っているようだった。二人で盛り上がっている。
「・・・・・・あははは」
祐斗は乾いた笑い。
「・・・・・・最低です」
小猫ちゃんは侮蔑。
「場所を考えようよ・・・・・・・」
僕はファミレスという場所で、おっぱいと何度も言う二人を見て嘆息した。周りからの視線が半端ない。そのうち、お店の人から怒られそうだ。
この日、兄さんと匙くんは何かで通じ合い、繋がりあっていた。
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