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ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第6話
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ま、仲間だし。眷属だしさ。お前に助けられたこともあるし、借りを返すってわけじゃないけど、今回はお前の力になろうと思ってな」

 答えたのは兄さんだ。僕は眷属ではないけど、仲間だと思ってる。それに祐斗は友人だ。

「僕が下手に動けば部長に迷惑がかかるから―――。それもあるんだよね」

「それもある。あのまま暴走されたら部長が悲しむ。今回のことは俺が独断で決めたから、すでに部長に迷惑はかかってるだろうけど、木場が『はぐれ』になるよりはマシなはずだ。結果的には教会側と協力関係も築けたしな」

 祐斗は難しい顔をしている。納得できないのだろうか。

「・・・・・・・・祐斗先輩、私は先輩がいなくなったら・・・・・寂しいです」

 口を開いたのは小猫ちゃんだった。普段の無表情ではなく、悲しげな顔をしている。

「・・・・・・・私もお手伝いします。・・・・・・・だから、いなくならないでください」

 小猫ちゃんが祐斗に訴える。僕が言われたわけじゃないのに、すごくぐっときた。あんな顔で懇願されたら、僕は絶対に断れないと断言できる。祐斗もそんな小猫ちゃんの表情に、困惑しながら苦笑いをしていた。

「ははは・・・・・・。まいったね。そんなこと言われたら、僕も無茶はできないじゃないか・・・・・・・。それにみんなのおかげで真の敵もわかった。やるからには絶対にエクスカリバーを倒そう」

 祐斗もやる気になったようだ。小猫ちゃんも安堵の微笑みを浮かべている。

「よし! おれらエクスカリバー破壊団結成だ!」

「語呂悪いくないかな?」

 兄さんに向かって言った。ちょっと空気を読めてないかもしれないが、仕方がない。

 まあ、兄さんは聞こえなかったふりでやり過ごすようだ。

「あの・・・・・・・俺も?」

 そんな中、匙くんが手を挙げて訊いてきた。

「つーか・・・・結構、俺蚊帳の外なんだけど・・・・・・。結局何がどうなってるわけ?」

 そう言えば、グレモリーの眷属じゃない彼は、話が分からないのか。

「・・・・・・・少し、話そうか」

 祐斗がコーヒーに口を付けた後にそう言った。そして、自分の過去を語りだす。

 祐斗は次々と、自分の過去の出来事を語っていく。

 「聖剣計画」によって集めたられた少年少女、いつか特別な存在になれると信じていた。聖剣を扱えるようになると信じていた。

 しかし、待っていたのは「処分」という結果だけ。集められた子供たちは聖剣に適合できなかった。

「・・・・・みんな、死んだ。殺されたんだ。神に仕える者に。誰も救ってくれなかった。『聖剣に適応できなかった』ただ、それだけの理由で、僕らは毒ガスを浴びた。その中でも僕たちは神に救いを求めた」

 なんとか逃げら
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