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MASTER GEAR 〜転生すると伝説のエースパイロット!?〜
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…はい?」
わずか五秒程で自分達を殺そうとしていた五体のゴーレムが呆気なく全滅した光景に、ファムは思わず信じられないといった表情で間の抜けた声をもらす。救助挺にいた全員がファムと同じ表情をしていた。
「…………………………もしかして、私達助かったの?」
救助挺にいる学生の誰かが呟く。助かったという事実をようやく気づいた学生達が歓声をあげ、それと同時に士官の一人が遥か遠方にビームライフルを構えたロボットの姿を確認した。
「……本当に正義のヒーローさんが現れてくれたのですか?」
モニターに映し出されたロボットの姿を見ながらファムは一人呟くが、その声は学生達の歓声に打ち消され、誰の耳にも届かなかった。
ファムがモニターを見つめながら呆然と呟いていたその頃。五体のゴーレムを撃破したハジメは、その光景を見てたっぷり三秒くらい呆けた顔をしてから首を傾げた。
「………………アレ? なんか……今のビーム、威力が強すぎなかった? チャージショットじゃなくてノーマルショットを撃ったはずだよね、僕?」
一定時間エネルギーを溜めてから放つチャージショットではない、ただのノーマルショットにしては今の攻撃は威力が強すぎるようにハジメは感じられた。少なくともゲームのマスターギアではあれほどの威力はなかったはずだ。
「やっぱりゲームとは違うってことかな? ……まあ、いいか。それよりも宇宙船の方は?」
ゲームとの差異を調べるのは後にすることに決めたハジメはゴーレムに追われていた宇宙船を見る。宇宙船は今の射撃でサイクロプスの存在に気づいたらしく、こちらに向かって飛んできていた。
「よかった。どうやら無事みたいだ。リンドブルム、ついてきて」
助けた宇宙船と接触することを決めたハジメは、自分もまたリンドブルムを引き連れて宇宙船に向かって飛んでいく。そして画面を拡大しなくても宇宙船の姿が見えるくらい近づくと、宇宙船が船体のライトを点滅させてきた。
「あの宇宙船、一体何をしているんだ? ……え?」
ハジメが首を傾げているとモニターに文章が浮かび上がる。
「光信号? ええっと、内容は……『貴官ノ援護二感謝スル。貴官ラノ艦二着艦スル許可ヲモライタイ』だって? ……う〜ん」
モニターに浮かび上がった文章にハジメは腕を組んで考える。正直、正体の分からない宇宙船をリンドブルムに入れるのは気が引けるが、それでも宇宙船の乗組員からここが何処なのかを聞けるかも知れない。
「……考えないようにしていたけど僕って漂流しているようなものなんだよね。それにリンドブルムに食糧があるかどうかも分からないし……受け入れるしかないか」
宇宙船を受け入れることを決めたが発光信号を知らないハジメは、とり
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