part16 堕天使 そして 切欠
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いなかった。じゃから、面白いことを毎日探しておったのじゃ。
お主はとても面白いし、わしは友人だと思っている。
それに数週間共にすごした仲じゃ、今更見捨てるわけにも行くまいて……
ついて行く理由がそれでは不満か? 翔太」
……俺は馬鹿だ……一番そばにいてくれた奴を信じていなかったのか……
俺はその言葉にこう答えた。
「不満じゃねぇわな。
むしろ最高の相棒だっての!」
この時、俺は久しぶりに心から笑えた気がした……
■
「……翔太よ、最後に何か見ていくものはあるか?」
「なんでっていうかもしれねぇけど……駒王学園だわな……」
シャグリーンはめちゃくちゃ驚いた顔をした……まあ、当たり前だわな。
「あえて聞こう……何故じゃ?」
「確かに悪い思い出ばっかだけどよ、それでも俺が学校に通った数日間は
結構楽しかったんだっての。
友達もできたし、いい奴らばっかりだし、何よりでかくて新しい校舎!
俺にとっちゃアレは新鮮だった」
「……そうか……」
「んじゃ、行ってくるぜ」
■
俺は少し遠くから駒王学園を眺めていた……
最悪な思い出もあるが、今は
良い思い出を思い出していた……
元浜、松田……変態だけどいい奴らだった。
桐生……右も左もわからない俺に学校を案内してくれた。
他の奴らも、全員面白い奴らばかりだった。
「……あばよ……なんつってな……」
少し気取ったセリフをいい、背を向ける。
……その時だった。
「あ! お前は!」
「よりによって……結界を張っているこんな時に……」
「一瞬結界が途切れたと思ったらこういうことだったんですね」
なっ!? あいつらは確か”ソーナ”とか言う奴の仲間だったか……!?
こういう時だけは不幸は引っ込んでいて欲しかったってのに!
俺は奴らとは逆方向に走る!
奴らは何か言っていたが、無視して走り続けた……
たのむ! 今回は……今回だけは本当に……不幸、来ないでくれっ!
「む? ……ふん、結界が一瞬途切れたから何かと思えば……人間か」
来るなっつったろうがぁ!? ……ええいしょうがない!
俺は鉄甲類を付け、戦闘態勢を取る!
……ん? なんか色とりどりな髪を持つ人々がこっちに……? あれは……っ!?
「なっ!? お前! また来やがったのかよ!」
それは俺の台詞だっての! どっちかっつぅと来てたのお前らだろうが!
……よく見ると茶髪も含めて全員ボロボロだな……目の焦点が合ってない奴もいる……
「追ってきたか、魔王の妹よ。
だが、もうお前らは後回しだ……今はこの人間に少々興味がわいた。」
さっき、何かと思えば人間か、つってたろ!? 興味ないんじゃねぇのかよ!?
……
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