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俺と現実とファンタジー
part16 堕天使 そして 切欠
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「もう、良いのかの……?」
「……ああよ……」

荷物は全て持ったし……思い残すことは何も……いや、一つあるけどな……
……まあ、くさってても仕方ねぇし、思い立った日が吉日って言うしな。
……俺の場合は少し違うが……。
……うし、準備は出来た……この街を去る準備がな……





この街を去ろうと決断したのは今日だが、実は数日前からそうしようかと思っていた。
理由はこの街にいる理由がないというものもある、だが一番の理由は……

……あれから、リアスとか言う奴の仲間や茶髪(金髪オッドアイは最近見かけてない)、
ソーナとか言う奴の仲間などが襲いかかってきたからだ……

誤解だと言っても聞かねぇし、下手に反論、反撃したら更に誤解が深まるし、
何故かは知らないが悪質な事件が起こると俺のせいにされていたりする……
……エクスカリバーだの、聖剣だの知らねぇってのに……”コカビエル”……だったか?
そいつとつながっているとも言われた……どうせ繋がっていなくても悪巧みしているだろうとも……
最近のことで一番きつかったのは、魔法少女みたいな女との戦闘だ。
特訓を続けていたおかげか時たまにだが、出力を感知出来る時がある。
運悪くその日は出力の強い日で、相手を攻撃したら相手が消える、だけど逃がしてはくれない……
……そんな状態になり、四苦八苦した。シャグリーンが駆けつけて閃光弾(お手製)を投げてくれなければ、もっと長引いていたかもしれない上、最悪相手を殺してしまっていたかもしれねぇ……
その魔法少女はものすごく怒っていたが、俺だって文句の一つは言いたかった……
『勝手に話を進めるな!』 『誤解だ!』 と……聞いちゃくれねぇだろうけどな……

こんなことがあれば誰だって街を出たくなる。
シャグリーンは、

「もう少し……証拠と力があれば……茶髪を制裁できるというのに……歯がゆいっ……!」

と、毎日言っていたから誤解を解く”何か”を掴んだのは確かだろうが、
このまま街に居続ければ、俺は最悪、能力を使って逃げられるし、奴らの情報網に引っかからないからいい。
だが、シャグリーンは情報網に引っかかるし、戦えない。テレポートにも限界がある。
不意をつかれ、捕まってしまう可能性がある。
……そう思った俺は、この街をでる決心をした。
元々興味本位で付いてきただけなのに、俺のせいでこれ以上ひどい目に合わせるのは申し訳ないとも思い謝罪をし、なぜついてきてくれているか、と聞いた。
すると、

「何を言うとるか、たわけ。悲劇のヒーローを気取る気か? 
確かに、わしは最初は興味本位じゃった……
……じゃが、あんな理不尽な目にあっている者を、蔑むほどわしは薄情ではない! 
……わしは、神界では使用人はいても、友人が
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