幕間
Trick@01_西折信乃はダメな人間じゃない
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たときとまったく同じ。
男女が同じベッドで寝たのに、何か思った様子は一切ない。
美雪は思い出しただけで顔が赤くなるっていうのに。
赤い顔のまま味噌汁をすすった美雪は、久々に味わう信乃の料理で考えていたことを忘れた。
「おいしい・・♪」
「それはようございました」
献立は今までの美雪のものと大差ない。だが、味は決定的に信乃の方がおいしかった。
女のプライドとして少し複雑な気持ちになったが、それよりも信乃の料理を
また味わえたことの方がうれしくて笑顔がこぼれた。
「・・・ご飯のあとに、大事な話がある」
「うん♪」
その話がどんな内容だろうと、今の幸せを感じる方が美雪には大事だった。
食器も洗い、信乃と美雪は台所のテーブルで向かい合っていた。
「さて、今後のことについて提案がある」
「うん」
美雪も真剣な表情で返事をする。
「今の俺には美雪と一緒に、恋人として過ごすつもりはない。
だけど、美雪は諦めないだろ?
「うん、もちろん」
「即答かよ」
「うん、もちろん。大事なことだから2回言いました」
「左様ですか・・・
とりあえず俺はお前から逃げないことを約束する。
だけどさっき言った通り恋人関係はない。
だからキスとかはしてくるなよ」
「うんわかった♪ でもA・T(エア・トレック)を使い続けるなら
これからも足に怪我をするでしょ♪
だから私は信乃の隣で監視して一番に治療するために一緒に住むからね♪
断ってもダメ♪ これは氏神さんからの依頼だよ♪」
「・・・・・あのカエル医者、余計な手回ししてんじゃねぇーーーー!」
つづく
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