灼熱の決闘者 前編
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はない」
躊躇うジェムナイトに融は叫ぶ。
「その気持ちはわからないことはないけど、このままじゃ、アンタらだけではなくカームやウィンダの一族もこうして戦場に巻き込まれているんだ! このまま負けてたら他の人達も傷つくんだぞ! そんなことおこっていいはずないだろ?」
「それはそうだが…」
「なら、俺がオマエ達を助ける! だから、俺は何をしたらいいか教えてくれ!」
融は後ろを見る。ジェムナイトの騎士はまるで融を見定めるように首を動かし見た。
「…………分かった。確かに今反撃をしなければ私たち以外の者も巻き込まれてしまうかもしれない。よかろう、私は君のその瞳を信じよう」
「ひ、瞳?」
的外れの理由に融は眉をひそめる。
「おいっ! もう茶番は終わったのかよ? ならさっさと構えやがれ」
「か、構える?」
タンクトップの少年の言葉に疑問を持つ。
「んなの決まってんだろ。デュエルに決まってんだろよ! さっさとデッキを出しやがれ」
タンクトップの少年の左腕から溶岩が集まる。あれはデュエルディスク? 融は唖然とするまさか、少年はデッキを取り出しセットした。まさか本当にデュエルをやるのか? と疑問がよぎった。
「分かった。デュエルやればいいんだな? …てあれ?」
「どうした?」
「デッキがない…?」
融は腰に付けていたデッキケースがないことに今気づく。もしや、どっかで落としてしまったのか?
「どうした? 早く構えやがれ!!」
少年は融の様子に気づかず、目を細める。どうしたらいいのかわからず融は焦るが後ろのジェムナイト達が融に声を掛けた。
「これを使ってくれ」
「え?」
クリスタルの騎士の手にあるのはデッキだった。
「これは?」
「私達の力が集結したデッキだぜひ使ってくれ」
「お、おう…」
「君の名前は?」
「俺は遊騎融。アンタは」
「私はジェムナイトの隊長を務めているクリスタだ」
「クリスタ…分かったありがとう!」
「私は遊騎融。君を信じよう」
デッキを受け取った瞬間、左腕に宝石のような輝きを持ったデュエルディスクが現れた。
「ようやく準備出来たようだな…オレの名前は火野熔(ひの よう)だ」
「俺は遊機融だ! 行くぞ!」
「来いよ!」
「「デュエル!!」」
「オレのターン! ドロー。カードを一枚伏せてターンエンド」
(火野はモンスターゾーンに一枚伏せただけ? 手札事故か?)
「ドロー!」
融は引いたカードと手札を見て顔をしかめる。
(ほとんど通常モンスター? まだこのデッキが分からない…ここは)
「俺はジェムナイトガネットを攻撃表示で通常召喚! そしてガネットで伏せカードに攻撃!」
ジェムナイトガネット
AT
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