第八話 強敵 後編
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たが無視。
「間一髪、だったかな」
驚いた様子で、なのはたちがこちらを見る。
「まったく、我がいる街でこのような騒ぎごとを起こそうなどと、貴様ら、死ぬ覚悟は出来ておるのだろうな?」
私は剣を抜き、こう言った。
「さあ、死にたいものからかかってくるが良い!」
side レイ
ちっ! 新手かよ。
俺はかなりイラついていた。
なのはだけでも結構面倒だったのに、転生者の新手となると更に厄介だ。
「痛つつつつつ……、なんだってんだよ!」
さっき俺の攻撃をかばった奴が起き上がる。
結構本気だったのにダメージがない。
まじか、スターライトブレイカー級じゃないと倒すのは難しそうだ。
けど、そんなのここで使ったら結界崩壊どころじゃ済まない。
それに管理局に目をつけられるかもしれないし、うかつにアレは使えない。
となると、手は一つだ。
「フェイト! さっさとジュエルシードを回収して逃げろ!」
フェイトは頷くとあの巨大猫の所に向かうが、さっきの奴が邪魔をする。
「我のことを無視とはいい度胸だな!」
あいつ、今のフェイトより早い!
ソニックフォームなら互角だろうけど、今のフェイトにはできない。
でも、それだけ速いなら、
「フェイト! そいつの装甲は薄い! 当てれば勝てる!」
「ほお、我の弱点をすぐさま見抜くとは、主の性根とは裏腹に洞察だけは高いようだの」
アイツはその程度どうという事はない、と笑う。
「俺のことも忘れてんじゃねえ!」
さっきの男が俺に斬りかかってくる。
あいつもそうだが、こいつも普通に戦ったら苦戦するかもしれないが俺にはあのスキルがある。
あいつらが魔法を使う限り、俺に負けはない!
side ALL
フェイトは焦っていた。
「このっ!」
彼女は全力でバルディッシュを振るうが、かわされ、いなされ、弾き返される。
(この子、私より戦い慣れてる!)
対して遼は戸惑っていた。
(ん〜、なんか戦いづらいんだよな〜、この子)
攻撃の度に感じる。
彼女の斬撃は軽い。
強さは感じるけれど、何かが足りない、そんな感じだった。
それが遼の攻撃を遅らせ、フェイトに満足に剣を打ち込むことができていなかった。
やがて膠着状態を生み、二人は動かなくなる。
(こまったな〜、どうしよう、なんかモヤモヤしたままやるのは気が乗らないんだけど、そうも言ってられないし、……なのはには悪いけど、ジュエルシードを与えて一度逃げてもらうのも手かもしれないかな)
そこまで考えて思い出す。
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