第一話 鬼道流ですか
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た物語、『三国志』。数ある英雄、豪傑が登場するその物語に最強の存在として登場する武将こそが呂布奉先だ。
三国志の主役の一人である劉備。後に主、劉備の宿敵である曹操に『武神』と称されることになる『美髯公』関羽。そしてその関羽に匹敵する実力者として記されている張飛。その三人と同時に戦っても渡りあえるその実力はまさに最強といってもいいだろう。
その呂布奉先が俺の御先祖様と聞いて叫んでしまった俺は悪くないと思う。
とりあえず俺の動揺が収まったところで話の続きを聞いてみると、どうやら呂布には隠し子がいたようで、呂布が曹操に倒される前に母親に連れられて城から脱出し、そのまま誰にも見つからないようにひっそりと生き延びたらしい。まあ呂布の子供なんて当時見つかったら曹操に処刑されるか利用されるかすると思うから見つかるわけにはいかなかったんだろうなあ。
それからその呂布の子供は大きくなってから強さを求め激しい修練を積むようになったんだそうだ。なんでも母親から父の強さを聞いて憧れたゆえの行動らしい。
そして呂布の子供はやはり才能があったのだろう。めきめきと腕をあげていったのだが、ここで一つ呂布の子供に誤算が生じた。
それは強者への飢えである。
彼が住んでいたその村はかつて呂布に忠誠を誓いどこの勢力にも降らなかった呂布の部隊の人間が集まって形成されたもので、その村に住んでいる者たちは腕の立つ猛者ぞろいであったがあまりに呂布の息子の才能が凄すぎたために彼が十代半ばにさしかかるころには誰も彼にかなうことはできなくなっていたらしい。
そして彼は自分と互角の戦いのできる武人を求めて集落をでて様々な場所を旅し、さまざまな相手と部を競い合ったのだという。
そんな彼が最後に降り立ったのが日本の地であり、そこで当時の篠宮家の少女出会い子を為したのだという。
「そうして私たち篠宮家には最強の武将の血が先祖代々受け継がれることになったというわけなのよ」
俺はその話を聞いて意外にすんなり納得できた。
なんでかって?そりゃあ常日頃ただの料理人であるはずの父さんがビルからビルに飛び移ったり、川の上を走ったり、叫び声で窓ガラスを割ったり、でたらめな運動能力を発揮していたら納得するに決まってんだろ。むしろやっとすっきりしたわ。
・・・あれ?ということはそんな父さんを平気で地面にたたきつける母さんは最強以上の化け物ってことに・・・?
チラっと母さんの方を見ると、
「なにか(ニッコリ」
「い、いえ別に。」
これについては触れないでおこう。俺の精神衛生上よくない。
「話を続けるわね?それでその呂布の子供はそのたびで数々の武術家と闘いながら自分独自の武術を創り上
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