双剣完成
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が泣き疲れて眠るまでずっと瑠奈の背中をなで続けていた。
明け方になり雀のさえずりで目を覚ました千李の前に既に起床した瑠奈がいた。
「おはようお母さん」
「ええ。おはよう瑠奈」
二人は起き上がると互いに向き直ると深々と頭を下げた。
「「ごめん(なさい)」」
謝ったのは同時だった。
「え?なんで瑠奈が謝るの?」
千李が怪訝そうに聞くと瑠奈は少し赤くなりながら答えた。
「だって……お母さんに迷惑かけちゃったし」
「そんなのいいのに。私だって瑠奈の考えてることをわかってあげられなかったから私こそごめんなさいよ」
「いやわたしも」
「いやいや私だって」
互いに一歩も引かない二人の謝り合戦は結構続いたが少しするとお互いに笑い始めてしまった。互いに何時までも引っ張るのが馬鹿らしくなったのだろう。
そして二人が笑い終えた頃一子が迎えに来た。
「千姉様ー瑠奈ー朝ごはんできたわよ……ってお互いに向かい合って何してるの?」
「いやなんでもないわ。じゃあ瑠奈行きましょうか?」
「うん!お母さん!」
二人は仲良く着替えをはじめた。
一子だけは最後まで頭にはてなマークが浮かんでいるように見えたが。
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