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真剣で武神の姉に恋しなさい!
双剣完成
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?お兄さん」

「うん!俺は大丈夫だよお嬢ちゃん!ところで相談なんですが千李先輩!娘さんと握手を――――」

「だめ」

 千李の答えは即答だった。いや即答と言うより言い切らないうちに答えていたが。その言葉に準は大層残念な顔をしていた。

「な、何故!?」

「なんか危険な匂いがするんだよねー君から」

 準は一瞬顔を曇らせたがそこで後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「こら準。千李先輩を困らせてはいけませんよ」

 千李が振り向くとそこにいたのは葵冬馬と榊原小雪だった。それを見た準も驚愕の表情をした。

「わ、若それにユキまで!?何でここに?」

「いえ、なにやら準が怪しい動きをしていたのでついてきたまでです。……申し訳ありません千李先輩準がご迷惑をかけたようで」

 冬馬が頭を下げると千李は気にした様子もなく答える。

「別に迷惑なんてかけられてないわ。行動が面白かったし。ねぇ瑠奈」

 千李が肩車している瑠奈を見上げながら言うと瑠奈の方も笑いながら頷いた。それを聞いた準がバッと千李のほうを見ながら言った。

「じゃ、じゃあまた娘さんとお会いしても!?」

 若干興奮気味だったが。

「ええ。別にいいけど『健全に』会うだけならね」

 そういい残すと千李は踵を返し家路についた。後に残ったのはやりきった顔をしている準だった。

「準……。今のは健全な付き合いをしなければ殺すといってるようなものですよ?」

 冬馬のあきれた声も今の準には届いていなかった。小雪はと言うと先ほどからケラケラと笑っているだけだった。



 川神院につき玄関まで行くと鉄心が二つの袋を持っていた。

「じじい何それ?」

「うむ。瑠奈の双剣が出来たのでなお披露目じゃ」

 鉄心が言ったところで百代と一子が帰って来た。

「お、それ瑠奈の武器か」

「双剣だっけ千姉様?」

 一子が抱きつきながら聞いてきたので千李はそれに答えながら瑠奈をおろした。

「そうよ。じゃあ瑠奈外に出て確かめてみようか?」

「うん!」
 
 千李は鉄心から袋を受け取ると5人で外に出た。

 外に出ると千李は袋から双剣を取り出した。出てきた双剣は1つは白くそしてもう1つは黒い双剣だった。白の方は刀身の鍔の部分に紅い玉が埋め込まれており、また黒の方も同様にこちらは紫の玉が埋め込まれていた。

「へぇ。黒と白の双剣かなかなかかっこいいじゃないか。よかったな瑠奈」

 百代が瑠奈の顔を見ながら言うと瑠奈もそれに頷いて答える。

「瑠奈。眼帯とってこれもってみなさい」

 千李の言葉に反応し瑠奈が眼帯を取りながら双剣を持つと瑠奈は素振りを始めた。その様子に百代が少し嬉し
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