序章 僕の選択
第四話 デスゲーム化!?
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間に頭にとある妄想が浮かぶ。
...そう。この考えは妄想じゃなくちゃいけないんだ。
予想じゃなくて...!
『諸君の脳はナーヴギアによって破壊される』
瞬間、胃から強烈な不快感が上がってくるが、それをどうにか抑えて自分の視界左上を見る。
そこにはHPの青いバーがあり、その上に、348/348という数字が表示される。
これがゼロになったとき...僕は...死ぬ。ナーヴギアに脳を焼かれて。
僕はβテスト時、軽く八十回は死んだ。そして広場の北に見える《黒鉄宮》という建物の中で、蘇生され、また戦場に戻った。
でも、RPG...特にこういうゲームはそうやって成長していくものじゃないの!?
でも、それができない...!?一度死んだら、現実でも死んじゃう?
その上、ゲームプレイをやめることもできない...?
「...バカバカしい...」
隣でキリトが呟いた。
...確かに馬鹿馬鹿しい。そんなの、全員、この《始まりの町》を出ないに決まってる。
しかし、僕ら...もしかしたらみんなの思考を読み続けているかのように、次の言葉を発した。
『諸君がこのゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べたようにアインクラッド最上部、第百層までたどり着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』
しん、と約一万人のプレイヤーが黙った。
...城って、このアインクラッドのことだったのか...。
「クリア...第百層だとぉ!?」
突然、隣にいたクラインさんが喚きだした。ガバッと立ち上がり、右拳を頭上に向かって突き出す。
「で、できるわきゃねぇだろが!!βじゃろくに上がれなかったって聞いたぞ!!」
...真実だけど、そう言われてるとなぁ...少し面目無いような...。
千人のプレイヤーが参加したSAOのβテストでは、二か月の期間でクリアされたのは第六層までなのだ。
今の正式サービスは約一万人が集まってるけど、この人数でもクリアにどのくらいかかってしまうのか...。
そこで、茅場晶彦が、右の白手袋をひらりと動かし、一切感情を感じさせない声で告げた。
『それでは最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実と言う証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』
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