暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン  〜生きる少年〜
序章  僕の選択
第四話  デスゲーム化!?
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
間に頭にとある妄想が浮かぶ。
...そう。この考えは妄想じゃなくちゃいけないんだ。
予想じゃなくて...!

『諸君の脳はナーヴギアによって破壊される』

瞬間、胃から強烈な不快感が上がってくるが、それをどうにか抑えて自分の視界左上を見る。
そこにはHPの青いバーがあり、その上に、348/348という数字が表示される。

これがゼロになったとき...僕は...死ぬ。ナーヴギアに脳を焼かれて。

僕はβテスト時、軽く八十回は死んだ。そして広場の北に見える《黒鉄宮》という建物の中で、蘇生され、また戦場に戻った。

でも、RPG...特にこういうゲームはそうやって成長していくものじゃないの!?
でも、それができない...!?一度死んだら、現実でも死んじゃう?
その上、ゲームプレイをやめることもできない...?

「...バカバカしい...」

隣でキリトが呟いた。

...確かに馬鹿馬鹿しい。そんなの、全員、この《始まりの町》を出ないに決まってる。

しかし、僕ら...もしかしたらみんなの思考を読み続けているかのように、次の言葉を発した。

『諸君がこのゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べたようにアインクラッド最上部、第百層までたどり着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう』

しん、と約一万人のプレイヤーが黙った。

...城って、このアインクラッドのことだったのか...。

「クリア...第百層だとぉ!?」

突然、隣にいたクラインさんが喚きだした。ガバッと立ち上がり、右拳を頭上に向かって突き出す。

「で、できるわきゃねぇだろが!!βじゃろくに上がれなかったって聞いたぞ!!」

...真実だけど、そう言われてるとなぁ...少し面目無いような...。

千人のプレイヤーが参加したSAOのβテストでは、二か月の期間でクリアされたのは第六層までなのだ。
今の正式サービスは約一万人が集まってるけど、この人数でもクリアにどのくらいかかってしまうのか...。

そこで、茅場晶彦が、右の白手袋をひらりと動かし、一切感情を感じさせない声で告げた。

『それでは最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実と言う証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』




[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ