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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十二話 Me262 V1
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――ロマーニャ基地 格納庫
「今日もいい調子だなぁ、わたしのマーリンエンジンは!」
まだ朝食も済んでいない朝早くから、基地の格納庫ではものすごい轟音が響き渡っていた。もっとも、この光景は501部隊ではお馴染みのもので、今更だれかが咎めに来るようなこともない。
「もう少し出力を上げてみてもいいかな……」
音の正体は、固定ボルトにロックされたままエンジンを轟かせるストライカーユニット――『ノースリベリオン P-51』である。
持ち主はシャーロット・E・イェーガー大尉。根っからのスピードマニアであり、自身の手でユニットをチューンすることもある彼女は、今日も今日とて朝からエンジンテストに勤しんでいたのであった。
「シャーロット・E・イェーガー大尉!! そんな格好で何をやっているんだ!!」
「む……バルクホルンか。見ての通りエンジンテストだよ」
いや、誰も咎めに来ない、というのは誤りだろう。
ミーナや坂本でさえ黙認するシャーリーのエンジンテストを、いつも注意しにくるウィッチが一人だけ、いる。
「まったく、今は戦闘待機中だというのに……おまけにその格好は何だ。せめてシャツくらい羽織ったらどうなんだ?」
「だって、格納庫でエンジン回すと暑いだろ? 女同士だし、別にいいじゃないか」
腰に手を当てて注意を促すのは、規律と規則に厳しいカールスラント軍人の鑑、ゲルトルート・バルクホルン大尉だった。対して注意されたシャーリーはというと、可愛らしいレースのついた下着姿のまま、ご自慢の胸を揺らしつつあっけらかんとしている。
「お前たちはいつもいつも……もう少し慎みというものをだな……」
「へぇ、カールスラント軍人は規則に厳しいってか? いやぁ、私にはそうは見えないけどなぁ、ハルトマン?」
ニヤリと笑ったシャーリーが言うと、ちょうどバルクホルンの後ろから、これまた下着姿のハルトマンが姿を現す。あられもないその格好にバルクホルンが口を酸っぱくして注意をするも、肝心の本人にはこれっぽっちも響いていないようであった。
「は、ハルトマン!? お前までなんて格好だ! それでもカールスラント軍人か!!」
「え? そだけど……」
「あっはっはっは!! だってさ、バルクホルン?」
拳を握りしめて悔しがるバルクホルン。
いつもと変わらない501の朝が、今日も訪れていた。
――食堂にて
「F-15J型の返還ですか? こんなに早く?」
「ああ、今朝ガランド少将から連絡があった。なんでも、理論だけは既に完成していたらしく、実機テストのおかげで試作機の完成に漕ぎ着けたらしい」
食堂に集って朝食となった時、坂本の口から告げられたのは、和音の愛機であるF-15が返還される
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