第20話 3学期始まる
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んを抱え、長谷川さんを連れ、リニスの方に向かう。
抱える前にざっと確認したが、近衛さんには特に怪我とかも無いようだ。
オレ達がリニスの後ろに隠れたのを確認し、リニスが既に準備していた金色に光る魔力スフィアから【フォトンランサー】で靄を討つ。
あの一瞬で何本の雷撃が入ったんだ?
さすがはリニスだ。
【フォトンランサー】が撃ち終わると同時に、机の上にあった紙が燃え上がる。
黒い炎を上げた紙は一瞬で灰も残さず消えてしまう。
うん? 10円玉か? 10円硬貨1枚だけが机に残っているな。
疑問は尽きないが、とりあえず終わったようだ。
とにかく、唯一意識のある長谷川さんに事情を聞こう。
で、話しを聞いたら、こういうことだった。
占い研究会の会員の1人が冬休みに「こっくりさん」の話しをどこからか聞いてきた。
その子が2−Aにやって来て、近衛さんと占い研究会でやるやらないとか話してた。
たまたま聞こえたその話しに「止めとけ、くだんねぇ」と長谷川さんが言ってしまった。
長谷川さんは「こっくりさんは危険だ」という話しを聞いたことがあり、その話しをしても一向に聞きもしない。多分、長谷川さんはオタクな知識で聞いたので、ばらさずに説明することができなかったんだろう。
で、いつの間にかなし崩し的に参加することになり、人気の無くなる時間にこっくりさんを始めてしまった。
最初は問題なかったようだが、突如近衛さんが倒れ、部屋中に嫌な気配が立ちこめた。
バタバタと一緒にやっていた部員3人も倒れてしまい、恐怖していると、何か変な感じがさらにし、近衛さんと長谷川さんを残して、3人が消えてしまった。
慌てて近衛さんの方に駆け寄ったら、いつの間にかオレが知らない女性を連れて来ていた。
後は見ての通りとのこと。
まぁ、あれだ。こっくりさん恐ぇ。
事情を察するにこっくりさんに近衛さんの膨大な魔力が使われ、暴走し、雑霊が集まりあの黒い靄となった。
その魔力を感じてリニスに連絡を取り………、以下略。
部員3人が消えたのは封時結界に弾かれたんだろう。
結界を戻せば、元の位置にいるはず。
てか、近衛さんの魔力が暴走して雑霊が集まるなんて恐すぎだろう。
近衛さん自身まで取り込まれてたら、シャレにならん被害が出たんじゃないか?
ところで、長谷川さん。
その早く説明しろや、という感じで睨むのは止めませんか?
一応、こちらは生命の恩人なんですよ。
多分、長谷川さんが結界内に取り残されたのは、体質的に結界をすり抜けたんだろうなぁ。
さすがは、麻帆良の認識阻害結界を無
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