第20話 3学期始まる
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んですか?)」
「(本来はそれで良いんだけど、何かまずい予感がする)」
「(そうですか。では、すぐに現場に向かい、結界を張るので、その後に来て下さい)」
「(わかった。頼むよ)」
「(はい、頼まれました)」
リニスとの念話をやめ、オレも現場に向かう。
現場の文化部のクラブ棟に近づくとミッド式の封時結界が感じられるので、既にリニスは到着しているようだ。
結界に入る寸前に「分身符」で分身体を作り、分身体は結界内に入れずに結界の外で行動させる。
これで、どこからか監視されていても、余程のことが無い限り、「オレが封時結界の中へいきなり消えた」ということにはならないはずだ。
結界の中に入れば監視の目は届かないので、オーラの密度を上げ、何があっても対処できるように気を配り、リニスと合流するために急ぐ。
リニスはどこかの部の部室の開いた扉から中に対し、既に臨戦態勢だ。
リニスの右前に立ち、敵に備える。
すると中にいたのは、机に倒れ伏した1人の少女とその少女に駆け寄って起こそうとし、いきなり封時結界に囚われ、何が起こったかわからず、オロオロしたもう1人の少女だった。
ちなみにもう1人の少女の行動を見ていたかのように話したが、実は只の予想だ。
そう外れては無いと思うけど。
部屋の中は少女達のいる机が中心にあり、パイプ椅子がその周りに転がっている。
扉の反対側には窓があり、右手側の壁にロッカーと小物入れ用かカラーボックスが置いてある。左手側に本棚があり、そこそこ本が詰まっている。
背表紙を見る限り、アレな本が多く、「黒魔術」とか「白魔術」「占星術」「恋占い」などが見受けられる。
リニスに確認してもらうと、占い研究会の部室のようだ。
研究会なのに部室がもらえるんだ………。
はっ。思わず、現実逃避してしてしまった。
で、現実に立ち戻り、倒れ伏している少女は近衛さんで、一緒にいるのは2−Aの長谷川さんだ。
何故、長谷川さんが?
まぁいい。とりあえず、先生っぽく声をかけよう。
「どうしたんです? 長谷川さん、近衛さん」
声をかけ、近づいて行く。
「サギ先生。急に近衛が倒れて。それと一緒にいたみんなが消えてしまって!」
パニクりながらも、要点を絞って説明してくれる。
急に消えた? 何があった?
「危ない!」
リニスの声と同時に天井から黒い靄が迫って来る。この部室に魔力が堆積してて、上にいたのに気付かなかった。
まぁ、リニスが声をかけた同時に行使した【ライトニング・バインド】により、空間にがんじがらめに固定されてるんだけどね。
とにかく急いで、近衛さ
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